ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2022年 全仏オープン 総括

2022年の全仏オープン男子ダブルスはアレバロ / ロジェ組が制しました。

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アレバロはとっては自身初のグランドスラムタイトルであり、中米出身の選手としても初のグランドスラムタイトルとのことです。今回の優勝で世界ランキングは14位となり、これは自身のキャリアハイのランキングでもあります。何度かプレーを観てきた選手ですが、正直そこまで強い選手と思ったことがなく、ここまで活躍したのは嬉しい驚きでした。

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一方でロジェは2015年USオープン、2017年ウインブルドンに次ぐ3つ目のグランドスラムタイトル獲得です。気付けばキャリアグランドスラムに王手がかかる状態になりました。2020年シーズンで長年のパートナーだったテカウと解散して以降、いまひとつパッとしなかったので、もうかつてのような活躍は出来ないのではないかと思っていました。アレバロとは違う意味でロジェの活躍も嬉しい驚きでした。

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アレバロとロジェは今大会の12シードでしたが、実は優勝するまでに当たった相手で彼らより格上だったのは3回戦で当たった第6シードのプッツ / ビーナスのみでした。同じ山にいた第3シードのエルベール / マウ、第2シードのメクティッチ / パビッチが早々に敗れてくれた運も彼らに味方した気がします。

 

一方でノーシードから決勝に勝ち上がたったドディグ / クライチェクのペアは、ピアース / ポラセク、ラム / ソールズベリー、グラノイェルス / セバリョスといった名だたる強豪達を下して決勝に進みましたが、最後の最後で力尽きてしましました。クライチェクは東京五輪でも3位決定戦に敗れてメダルを逃していますし、どうもあと一歩のところで結果を残しきれないですね。ただ、グランドスラムでの結果については言えばこれまではベスト8が最高成績なので、今回の優勝は大躍進であることは間違いありません。ランキングも自己ベストの22位になりましたし、これから経験豊富なドディグの元で実力をつけていって欲しいと思います。

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決勝に勝ち上がったペア以外でおもしろい存在だったのは一つ前の記事でも取り上げたグラスプール / ヘリオバーラ組。残念ながら準々決勝で敗退し、クラウィーツ / ミース以来の初出場初優勝とはならなかったものの、存在感を示したと思います。次のウインブルドンは去年もこのペアで出ていてベスト16まで勝ち上がっています。既に報道されている通り、今年のウインブルドンではポイントが付かないのでこのペアにとっては痛いポイントドロップになりますが、グラスプールにとって地元の大会なのでポイントが付かなくても出場はすると思われます。このペアの今後の活躍にも注目です。

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