ダブルスファンの雑記

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ロジェ バセランが来季はマウとツアーを周ることを正式表名

以前の記事でロジェ バセランがゴンサレスとのペアを解消したことを書きましたが、その続報を見つけました。パリ五輪でのメダル獲得に向けてマウとツアーを周ることが正式に表明されていたようです。

olympics.com

 

マウは既にグランドスラム4つ全てのタイトルを持っている超実力者です。今回のパリ五輪にはゴールデンスラムがかかることになります。これまでのグランドスラムタイトルは全てエルベールとのペアで獲得しており、パリ五輪もエルベールとのペアで金メダルを獲れれば物語としては美しかったのですが、今回はロジェ バセランとのペアになりました。

 

マウはロジェ バセランとのペアでも十分な実績があります。ウインブルドンで準優勝してますし、ジャパンオープンでもタイトルを獲得しています。

doublesgeek.hatenablog.com

 

それだけに恐らくマウは今回の五輪をエルベールと組むか、ロジェ バセランと組むのかかなり悩んでいたのだと思います。11月初旬の時点ではロジェ バセランが“来季マウと組むかは決まってない”というコメントをしていました。ロジェ バセラン側にマウとのペアリングを拒む理由は無いので、この発表がなかなか無かったのはマウの側の決断待ちだったはずです。

 

ただ、単純に昨年の実績を考えればロジェ バセランと組むのは妥当な判断だと個人的には思います。エルベールはここ数年シングルスへも力を入れていますが、昨シーズン単複ともに中途半端になってしまい、結果が出せませんでした。それに対してロジェ バセランは昨シーズンはマスターズ1000で2勝し、ランキングも11位フィニッシュですから、今の二人の差は歴然です。これでロジェ バセランがマウと組めなかったらそれこそ気の毒な気がします。

 

パリ五輪はフランスペア1組にワイルドカードが出るので、故障さえなければこのペアの出場は内定したようなものです。

 

ハチャノフ / ルブレフがファン・フェイバリット賞

今年のファンが選ぶダブルスチーム賞はハチャノフ / ルブレフになりました。

tennismagazine.jp

 

例年この賞は同じ国の選手同士で組んでいるチームが強いのですが、今年も同国同士のペアになりました。(Wikipediaによると2005年-17年までがずっとブライアン兄弟、2018年がM.ブライアン / ソック、2019年がまたブライアン兄弟、2020年がマレー / スクプスキ、2021年がエルベール / マウ、2022年がコキナキス / キリオスで全て同国の選手同士のペアです)。

en.wikipedia.org

 

個人的にはこの賞はダブルスプレーヤーに獲らせたいので、この結果はちょっと微妙でした。ハチャノフもルブレフも今年のダブルスランキングはトップ100に入っていますから、強いには強いですけどダブルスプレーヤーかと言われると違う気がしますし…。

 

今年はノミネーションがあった25チームで突出して目立ったチームも無かったので、半ば消去法的に決まってしまったチームのような気もします。

2023年 チーム名鑑③

11.マルセロ・アレバロ / ジャン ジュリアン・ロジェ

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昨年の全仏優勝ペア。今年はグランドスラムでは勝てませんでしたが、マスターズ1000を1大会制しました。悪くない戦績でしたが、今年限りでの解散が決まっています。

12.サンデール・ジレ / ヨラン・フリーゲン

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今シーズンはキャリアハイを更新し、初のグランドスラムファイナルも経験しました。にも関わらずなぜかチームランキングは毎年このぐらいの位置に落ち着いてしまうのがこのペアの不思議です。来年はパリ五輪ですが、今年準優勝出来たローランギャロスと同じ会場であるというのはこのペアにとっては自信となる要素でしょう。

13.ケヴィン・クラウィーツ / ティム・プッツ

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今年決勝に進出した3大会は全て自国ドイツの大会だったペア。そのうちハンブルグではタイトルを獲得しました。パリ五輪も東京五輪に続けてこのペアで目指すことになると思われます。

14.アレクサンドラ・ミドラー / ルーカス・ミドラー

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オーストリアのペア。今シーズンはチャレンジャーレベルから完全にツアーレベルに移行する飛躍の年となりました。自国のキッツビューエルを含む3大会で優勝。パリ五輪もこのペアで目指すことになりそうです。

15.サディオ・ドンビア / ファビエン・レボール

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フランスのペア。昨シーズンから着々と力をつけてきていましたが、今シーズンで完全にツアーレベルに移行してきました。二人そろってツアー初タイトルを獲得し、キャリアハイも更新。フランスの層の厚さを考えるとパリ五輪出場は難しそう(ノミネートされなさそう)ですが、まずはツアーに定着できるかが問われる1年になるペアです。

2023年 チーム名鑑②

6.サンチャゴ・ゴンサレス / エデュアルド・ロジェ バセラン

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今年マスターズ1000を2大会を制し、ツアー最終戦であと2勝出来れば年間No.1になる可能性もあったペア。悪くない戦績だったと思いますが、今シーズン限りでの解散が決定しています。

7.マッシモ・ゴンサレス / アンドレス・モルテニ

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今年から本格的に組み始めたアルゼンチンコンビ。今年は共に自身初のマスターズ1000を制し、自己ベストのランキングも更新しました。いいシーズンだったと思いますが、全米以降少し失速した感は否めません。ツアー最終戦の出場権はどうにか逃げ切って獲得したものの、ラウンドロビンで一勝もできずに敗退となってしまいました。来年はトップグループを維持できるか勝負の1年となりそうです。このペアが台頭したことでアルゼンチンはダブルスランキング1位はセバリョスがいますが、普段から組んでいるのは2位と3位のこの二人という捻じれが起こっている状態になりました。オリンピックのダブルスにどのペアを選出するのかも併せて注目です。

8.ナサニエル・ラモンス / ジャクソン・ウィスロー

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今年躍進してきたアメリカペア。共に自己ベストのランキングを更新する1年となりました。ジャパンオープンにも来てくれましたね。オーソドックスなプレーに加えて、アメリカ選手らしいパワーもあるいいダブルスをするチームだと思いますが、ちょっと地味な印象がぬぐえないのも事実。これが国外で地味なのはまだしも、USオープンの中継を見る限り、アメリカ国内でも割と地味な存在なのではないかと思います。同国の選手同士のペアなので当然オリンピック出場も目指したいところですが、ダブルスランキングではクライチェクとラムが上にいますし、シングルスにも強い選手を有しているアメリカがダブルス選手だけで4人を代表にノミネートする可能性は低いことを考えると、このままでは出場は厳しいのが事実だと思います。シーズンの序盤にどれだけ活躍できるかがこのペアにとっては勝負になりそうです。

9.ユーゴ・ニース / ヤン・ジレニンスキ

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今年の全豪オープン準優勝ペア。それ以外にもマスターズ1000ローマを制し、二人にとっては過去最高のシーズンとなりました。既に来シーズンの継続が確定しているチームです。かつてダブルスの名手として知られたフィルステンブルクを共通のコーチに迎え、チームとしてより強固な体制を整えて来シーズンを迎えます。

10.ジェイミー・マレー / マイケル・ビーナス

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今年ツアー4勝を挙げたペア。ただ、優勝したのはすべてATP250の大会で、この二人にしては少し物足りなかった気もします。来季も継続するのかは現状わからないのですが、個人的にはマレーはビーナスほどパワーが無くてもいいので、ショットの精度が高い選手との方が相性がいい印象を受けました(エブデンあたりと組むと強い気がするのですが、エブデンがボパンナとのペアを解消するとは考えにくいのでそれは難しいでしょう)。

2023年 チーム名鑑① 

去年は忙しくて書けなかったチーム名鑑を今年は作りました。ただ、レースランキング15位を過ぎてくるとインアクティブなチームもかなり出てくるので、上位15チームについての記載のみに留めたいと思います。悪しからず。まずは1位-5位です。

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マイケル・モー 6-2 6-2 チャク ラム コールマン・ウォン

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