ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

M.アレバロ / M.ミドルコープ vs J.マレー / B.ソアレス

2021年 全豪オープン 男子ダブルス準々決勝

マレー / ソアレス  6-3  6-4  アレバロ / ミドルコープ

 

ミドルコープは個人的に注目している選手です。今年38歳になるベテランですが、ツアーレベルで活躍するようになったのは30歳を過ぎてからなので、遅咲きの選手と言っていいでしょう。元々はサーブ&ボレーをせずグランドストロークを主体としたプレーをしていましたが、昨年からサーブ&ボレーをするようになりました。さらに上を目指すためにプレースタイルを変えてきたのでしょう。その効果なのかわかりませんが、これまで2回戦進出が最高だった全豪オープンで初めてベスト8に入ってきました。この試合に勝てばグランドスラム全体でも初のベスト4となります。非常に気合が入っているのが感じられました。

 

しかし、この試合に関してはマレー / ソアレスが良すぎました。改めてこのペアの巧さを感じた試合でした。このクラスの選手になってしまうと当たり前のことではあるのですが、マレーもソアレスも反応が速くてポジション取りが的確です。アレバロとミドルコープにしてみれば強い突き球を打っても対処してくるし、陣形に穴は無いしなのでどうしても無理をせざるを得ない状況だったのではないでしょうか。試合としては終始マレー / ソアレスのペースだったと思います。第2セットの中盤でソアレスのサーブをブレークバックし一瞬挽回できそうな雰囲気もありましたが、結局次の2ゲームを連取されて試合終了となりました。

 

マレー / ソアレスはこれで今年は8戦全勝。もしこのままファイナルに進出すれば、同じく今季負けなしのメクティッチ / パビッチとの全勝対決となる可能性も十分にあります。試合後のインタビューで″去年も君たちが組んでいれば君たちが優勝していたんじゃない?”とインタビュアーが言ってましたが、この勢いだと優勝するかもしれないと思うぐらいに今日の二人は強かったです。準決勝ではディフェンディングチャンピオンラム / ソールズベリーと対戦になります。どちらもトップクラスのダブルスチームですが、結成時期がダブっていないため意外にも両ペアの対戦はこれまでありません。サーブの良いラム / ソールズベリーに対し、この二人のリターンの精度が鍵となりそうです。