解散するペアと新規ペアと(2023-2024)
ツアーファイナルズが終わり、ダブルスは来シーズンに向けてペアの解散&再結成が行われる時期が来ました。今回はヘリオバーラのブログの情報に基づいて来季のペアについて書きたいと思います。
ヘリオバーラ自身は10月の上海マスターズを最後に約3年に渡ったグラスプールとのパートナーシップを解消することになりました。ブログの前半はいかにグラスプールとの関係性が変わってしまったかという話が赤裸々に書かれています。後半は新しいダブルスパートナーを見つけることがいかに大変だったかということについて書かれていて。どちらもこんなにオープンにして大丈夫なのかと心配になってしまいますが、テニスファンとしては大変面白い内容でした。
さて、ブログの内容に基づいてまず今季で解散が決まったペアを列挙します。
かなり意外だったというのが正直な感想です。クールホフ / スクプスキに関しては今年のウインブルドンのチャンピオンですし、ロジェ バセランとゴンサレスはグランドスラムでこそ結果が出ませんでしたが、マスターズ1000を2大会制する大成功と言っていいシーズンを過ごしたペアでした。
アレバロとロジェのペアだけが結果の面で言えば昨年より乏しい感じではありましたが、ジャパンオープンの様子を見ていると凄く関係性が良さそうに見えていたので、やはりこれも意外でした。しかし、上述のヘリオバーラのブログによるとこのペアの解散は上海の時点で決まっていたようなので、私がジャパンオープンで試合を観た時点ではもう来季の解散が決まっていたということになります。
そして、以下が来季から組むことになるペアの組み合わせです。
クールホフとメクティッチに関しては元々組んでいたペアです。全米オープン準優勝、ツアーファイナルズ優勝など実績があったのですが、東京オリンピックに向けてメクティッチが同国の選手(パビッチ)と組むことになったため解散になりました。組んでいた時から関係性の良さはうかがえるペアではあったので再結成自体は納得です。ただそれでもクールホフ / スクプスキが解散したことの驚きの方が勝りますが…。
クールホフとペアを解消することになったスクプスキはサンチャゴ・ゴンサレスと新たに組むことになります。ゴンサレスのパートナーだったロジェ バセランはどうするのか明確な情報は無いようなのですが、ヘリオバーラのブログによるとパリ五輪に向けてマウと組む可能性が濃厚のようです。
ヘリオバーラに関してはピアースと組むことについて、かつてのピアースのパートナーであり同じフィンランドの先輩であるコンティネンに相談したとブログには書かれています。ピアースはピアースでコンティネンとペアを組んでいたときがキャリアの最盛期で、それ以降は少し苦しんでいる印象ですから、お互いにとってこのペアリングは再起をかけたものになるでしょう。