2023年 東レ パン パシフィックオープン 観戦記①
2023年9月24日 東レ パン パシフィックオープン 予選決勝
ギリシャのパパミハイルは去年も東レに出場し、予選を突破して本戦でも2回戦に進出しています。(去年の模様は↓)
対するペレスも去年に続く出場で、彼女も予選を突破して本戦1回戦で敗れています。ただしペレスの場合、本業はダブルスです。シングルスのランキングは480位ですが、ダブルスのランキングは23位。昨年の東レではメリカ マルティネスと組んで準優勝しています。今年も同じくメリカ マルティネスと組んでダブルスは第4シードで出場しています。ペレスの場合、シングルスはダブルスの合間に出られる大会に出ているという感じで、先月は1大会もシングルスをプレーしておらず、今月も東レで2大会目です。予選の1回戦では日本の柴原瑛菜を下して予選決勝に進んでいます(Youtubeにその試合の模様がアップされています)。
⇧試合開始の20分ほど前、ペレスはダブルスパートナーのメリカ マルティネスとコーチと一緒に練習をしていました。写真はコーチのトップスピンでの球出しを高い打点から抑え込んで強打する練習をしているところです。
私はダブルスプレーヤーのペレスがシングルスプレーヤーのパパミハイル相手に主導権を取っていくのは厳しいとみていたのですが、実際には序盤で主導権を握ったのはペレスの方でした。第1ゲームでパパミハイルのサーブをいきなりブレークします。しかし第8ゲームでイージーなミスが続きブレークバックを許すと、第10ゲームでも2本続けてのダブルフォルトでブレークを許し4-6でこのセットを落とします。
⇧パパミハイル(左)とペレス。コイントスに勝ったパパミハイルがサーブを選びました。
⇧フォアを強打するペレス。序盤は鋭いショットが決まっていたのですが…。
⇧ペレスがブレークバックされた次のゲームの最中にダブルスパートナーのメリカ マルティネスが応援にやってきました。
第2セットは第1セットは逆に、ペレスは第2ゲームのサーブをいきなりブレークされてしまいます。ここからはストロークでのアンフォーストエラーがどんどん増えてしまい、終始ペレスはイライラしていました。正直パパミハイルに何かされたという感じはあまりなく、ペレスが勝手に自滅してしまったという印象でした。第7ゲームのパパミハイルのサーブで0-40というブレークチャンスがあったものの、逆転でのキープを許し、とうとう主導権を取り戻せないまま3-6で第2セットを獲られて試合終了となりました。
⇧自身のミスの多さに苛立つペレス。"So many!"と叫んでいます。
⇧勝利を決めた瞬間のパパミハイル
⇧試合後の握手
⇧お客さんの声援に応えるパパミハイル
勝ったパパミハイルはこれで2年連続の本戦出場。1回戦で川口夏実と対戦になります。
~追記~
川口夏実が棄権したためラッキールーザーの細木咲良と対戦し1回戦を突破しました。