ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2022年 楽天ジャパンオープン 観戦記⑥

2022年10月1日 ダブルス予選1回戦

J.シュナー / J.P. スミス 6-4 6-1 A.ドゥガズ / E.イメール

 

この日のショーコートでの最終試合に組まれていたのがこのカードだったのですが、センターコートでの試合が先に全て終わってしまったため、この試合は急遽センターコートで行われることになりました。お客さんへのアナウンスは本当に試合開始の直前だったためショーコートに移動し始めてしまった人もいました。かく言う私もその一人でコイントスの場面は写真を撮り逃してしまいました。

 

シュナー / スミス組はともにダブルスプレーヤー同士のペアです。特にスミスは実績のある選手で過去最高位は52位。2019年全豪オープンのミックスダブルスで準優勝しています。シュナーとスミスは常時組むわけではない、いわゆるパートタイムのペアのようですが、直近の2大会(サンディエゴとソウル)でも組んでいていずれも初戦で敗れています。

 

一方のドゥガズとイメールは共にシングルスプレーヤーで、これまで組んだことのない完全な急造ペアです。元々予選に出るはずだったナカシマ / リーセのペアが繰り上がりで本戦出場が決まり、空いた予選の枠に滑り込んできた形になります。二人ともこの日シングルスの予選も戦っていて、イメールは予選決勝に進みましたが、ドゥガズは日本の高橋悠介に敗れています。

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第1セットは第3ゲームのシュナーのサービスゲームをドゥガズ / イメールがブレークしますが、直後のドゥガズのサービスゲームでブレークバックを許してしまいます。その後、4-5で迎えたイメールのサーブでディサイディングポイントとなり、ここでイメールがまさかのダブルフォルトでこのセットを落とします。

⇧第2ゲームのイメールのサーブ。デ杯の日本戦のダブルスでは全くサーブ&ボレーをしていませんでしたが、この試合ではサーブ&ボレーをしていました。

⇧第3ゲーム。この試合で最初のディサイディングポイントがやってきます。ここでドゥガズとイメールはどっちがリターンをするかをじゃんけんで決めていて、本人達も笑っていましたが、会場からも笑いが起きていました。

⇧じゃんけんで勝ったドゥガズ(アドサイド)がリターンをすることに。このポイントをブレークに成功します。

⇧第4ゲームもディサイディングポイントになります。リターンはアドサイドのスミス。このペアはディサイディングポイントは必ずスミスがリターンと決めているようです。

⇧第4ゲームのドゥガズのサーブ。ドゥガズもダブルスではサーブ&ボレーをしていました。

⇧第1セットを落としてしまったイメール(左)とドゥガズ。最後のサーブをダブルフォルトしてしまったイメールはちょっと放心気味です。

 

第2セットはシュナー / スミスが第2ゲームのドゥガズ、第4ゲームのイメールのサーブを立て続けにブレークし、いきなり2ブレークアップ4-0のリード。そのリード保ったまま6-1でこのセットを取って試合終了となりました。

⇧サービング・フォー・ザ・マッチ。スミスがニューボールを示します。

⇧ネットにつくシュナーとスミス

⇧試合終了

 

後日楽天ジャパンオープンのインスタグラムに二人のインタビューがアップされています。

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残念ながらシュナー / スミスは翌日の予選決勝でジレ / ブリーゲンに敗退し、本戦進出を逃しています。