ダブルスファンの雑記

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2023年 木下グループジャパンオープン 観戦記③

2023年10月15日 シングルス予選決勝

マルコス・ギロン 6-3 6-2 内山靖崇

 

この試合時点でギロンは80位、内山は351位でしたが、内容的にはそのランキング差がそのまま反映された試合だったと思います。

 

ギロンの試合を私は初めて観たのですが、フォアは相当球威があるのだと思います。まともにフォアを構えて打たれてしまうと、それだけで内山がラリーの主導権を奪われてしまう様子でした。内山もなるべくギロンに構えて打たせないようにタイミングを早めてコースを変えたり、奇襲的なネットプレーを仕掛けたりとやるべきことはやっていたと思いますが、それでもギロンを止めることができないほど力の差があったということなのだと思います。

 

コイントス。トスに勝った内山がレシーブを選びます。

⇧ギロンの強烈なフォアハンド。

⇧ギロンはタイミングの早さよりも球威を重視する選手なのだと思います。写真はセカンドサーブのリターンですが、かなり下がってしっかり構えて打つことが多かったです。

⇧こちらは内山のセカンドサーブに対するリターン。ギロンとは対照的に前に踏み込んで早いタイミングでボールを捉えています。二人の戦術の違いが反映されています。

⇧第2セットで内山が見せた股抜きショット。会場は沸きましたがポイントはギロン。

⇧試合終了

⇧サインボールの打ち込み。お客さんを煽っていたギロンですが、彼がボールを打った先には子供かアメリカ国旗を持っているお客さんがいました。ただ煽っていたわけではなくその時間を利用して、スタンドを良く観察していたのだと思います。

 

試合後のインタビューでは東京五輪で来日したときには無観客だったことについて触れ、「今回は観客がいて嬉しい」「今日は対戦相手が日本人選手だったが、次は応援してもらえると嬉しい」という主旨のことを語っていたギロン。しかし、彼の初戦の相手はまたしても日本の西岡になってしまいました。フルセットの末に西岡を下し、ギロンは2回戦進出を決めています。ちなみにギロンは東京五輪の初戦で錦織に敗れて以来の有明なのですが、今大会は予選の試合を含めて全て日本人選手と対戦しており、有明では4試合続けて日本人選手と対戦したことになります。次の試合もルードと綿貫の勝者と当たるので、5試合続けて日本人と当たる可能性も出てきています。

⇧D.Jケチャップさんのインタビューに応えるギロン。

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