ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2022年 東レ パン パシフィックオープン 観戦記⑥

2022年9月21日 ショーコートでの練習風景

 

台風の影響による降雨で本戦初日、2日目とショーコートの試合は無観客&試合の配信の無いインドアコートでの試合になってしまいました。ちなみにこの2日間でのショーコートの試合は全てダブルスで加藤、日比野、穂積、二宮、青山と5人の選手が登場し全員誰にも観戦してもらえないまま敗退しています。正直、これは選手にとっても観客にとってもあんまりではないかと思います。台風が来やすい時期の大会なんだから、せめて配信ぐらいは出来る用意をしておいて欲しかったのですが…。

 

さて、そんなわけで本戦3日目(大会全体としては予選を含めて5日目)にして初めて天気が回復し、有観客で試合が行われるダブルスの初戦が行われました。その初戦に登場するのが日本の柴原とブラジルのステファニのペア。私が会場入りしたのは試合開始から約2時間前でしたが、すでにこの二人がショーコートで練習をしていました。

フォアを打つ柴原。間近で見ると本当に顔小さいし、手足長いしでスタイル抜群です

笑顔のステファニ

柴原のナイストップスピンロブにサムアップするステファニ

休憩中。この日は日差しが強かったのでベンチではなくコート隅の日陰で休んでいます

ステファニは女子では珍しいサービス&ボレーをする選手。サーブ練習でも必ずサービスダッシュまでをセットにして練習していました。

サーブを打つステファニ(奥)とリターンする柴原。ステファニはアドサイドでもキックサーブはあまり使わずスライス系のサーブを打つことが多いようです。

ダブルスはリターンサイドが決まっているので、担当でないサイドでのリターン練習はしません。そのためステファニがデュースサイドからサーブを打つときには柴原はリターンに入らず、代わりに柴原のコーチがリターンに入っています。同様に柴原がアドサイドからサーブを打つときにも柴原のコーチ(ヒッティングパートナー?)がリターンに入っています。

練習終了

柴原は練習で使ったボールにサインをしてスタンドに投げてくれました


柴原24歳、ステファニ25歳とほぼ同世代で二人ともアメリカの大学に進学しており、ダブルスを組むのは初めてですが学生時代にたくさん試合をする機会があったそうです。

www.olimpiadatododia.com.br

そのステファニは昨年のUSオープン以降怪我でプレーをしておらず、事前の報道では今回の東レがその復帰戦となるはずでした。しかし、実際には今大会の前週のチェンナイの大会で復帰し、なんといきなり優勝してしまいました。実はそのチェンナイでペアを組んでいたのが、今大会初戦の対戦相手のダブロウスキです。

www.tennis.com

そのダブロウスキとパートナーのオルモスは柴原とステファニの練習終了後にショーコートにやってきました。柴原とステファニが1時間近く練習していたのに対し、ダブロウスキとオルモスは20分ぐらいしか練習していなかったと思います。今大会で初めてペアを組む柴原とステファニと違ってこの二人は年始から組んでいるので、そんなに細かい確認が必要ということもなく、あくまでコートに慣れに来た程度なのだと思います。

 

コートにやってきていきなり二人はボレー対ストロークを始めるオルモス(左)とダブロウスキ

サーブを打つオルモス

リターンを打つダブロウスキ。先週のチェンナイで優勝している彼女は日本に到着したばかり。恐らくこの時間は彼女が有明のコートサーフェースに慣れることを目的にした時間だったのだろうと思われます。

練習で使ったボールをスタンドにプレゼントして帰っていくオルモス。日本語で「ありがとう」と言ってコートを去っていきました。陽気で気さくな印象の選手でした。

両ペアの試合の模様はまた別の記事にてアップしたいと思います。