ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

F.フォニーニ vs F.コリア

リオオープン 準々決勝

フォニーニ 6-4 6-2 コリア

 

アルゼンチンのフェデリコ・コリアは元世界ランキング3位のギジェルモ・コリアの弟です。兄ギジェルモは若くして世界ランキング3位に上り詰めましたが、27歳の若さで引退しています。一方のフェデリコは兄と違って遅咲きの選手。昨年29歳にして最高位の61位を記録し、着実に成長を続けています。

 

フェデリコはプレースタイルも兄とは少し違います。ギジェルモは非常に器用な選手で多彩なショットが持ち味でしたが、フェデリコは兄比べると少し硬い印象のテニスです。ベースライン後方でしっかり構えて深いボールを打ち続け、相手のボールが短くなるチャンスを待ちます。多彩さというよりも安定して同じクオリティのショットが打ち続けられるというところに強さがあり、より伝統的なクレーコーターのテニスに近いと言えると思います。

 

しかし、そんなフェデリコの上位互換とでも言うべきプレースタイルなのが、今回の対戦相手のフォニーニでした。スコアにも内容にもその差ははっきり表れたと思います。この試合に限って言えば両者の間にはまだかなり実力差があるように感じました。一番差を感じたのがバックハンドからの展開力です。この試合はフォニーニのバックのダウン・ザ・ラインが冴えわたっていました。これを打たれてしまうことで、フェデリコとしてはフォアへの回り込みがが積極的に使えなくなってしまった印象を受けました。

 

勝ったフォニーニはこの後同じ日にスペインのアルカラスと準決勝も戦っています。その試合も少し見たのですが、さすがに疲労がたまっていたのかちょっと動きが重かった気がします。結局若手の勢いを止めることは出来ずストレートで敗れてしまいました。34歳のベテランにはダブルヘッダーはきつかったようです。実はこの日はフォニーニはダブルスの試合もある予定だったので、本当はトリプルヘッダーだったのですが、アルカラス戦が終わった時点で現地時間の0時を過ぎていたため、ダブルスは翌日に持ち越しとなりました。