2022年 楽天ジャパンオープン 観戦記⑩
2022年10月2日 ”裏”ATPサンデー?
例年本戦開幕前日の日曜日にはATPサンデーという公開練習が行われています。基本的にこれはセンターコートでの練習を指すのですが、実は同じタイミングでショーコートでも公開練習が行われていました。観に来ていたのは私を含めて本当に数人だけだったので、公開練習が行われていたことを知っていたのは本当に僅かな人達だけだったと思います。
⇧上杉、松井、添田ら日本人選手が練習しています。
日本人選手が練習を終えた後にショーコートに現れたのは今大会第1シードのルードです。この直前までセンターコートでの”表”ATPサンデーに出ていたはずなので、その足でそのままショーコートに来たのだと思います。
ショーコートに現れたルードがやり始めたのは球出しでのバックハンドの練習という大変地味な基礎練習でした。華やかさを求められるATPサンデーでは出来ない、本当に確認したい重要な練習をこちらでやりに来たのではないかと思います。
⇧ルードはコーチの球出しのボールを左手だけで打つという初心者がやるような基礎的な練習をしています。後ろを通っているのは現デ杯監督の岩淵聡です。
⇧ルードのコーチ。バックハンドのリストワークについて指導しています。
⇧コーチを仮想ネットプレーヤーとし、ショートクロスとダウンザラインにパスを抜く練習。
⇧ショートクロスを狙うときの的としてコーチがボールを置いています。
バックハンドの練習を終えたあと、ルード陣営はベンチで休みつつ初戦のムナー戦について話をしていました。何と言っているかは聞き取れなかったのですが、コーチのジェスチャーとその後の練習の内容から考えると、ムナールのバックハンドの切り替えしがクロスにはそれほど厳しく来ないだろうという話をしていたのだと思います。この話合いのあと、ルードは球出しでフォアとネットプレーの練習を始めました。
⇧1球目をフォアでストレートに打ちます。
⇧2球目はそれより少し浅いボールをクロスに強打しアプローチ。
⇧3球目はボレーで仕留めるというドリルでした。
練習はこれで終わりだったらしく、ルード陣営はその後、ベースラインにボールを転がし誰が一番ベースラインに近いところにボールを止められるかというゲームに興じていました。
⇧何本勝負というルールかわからなかったのですが、結構長い時間これをやっていました。
⇧脚を使ってボールとベースラインの距離を測っているルード。
⇧観に来ていたお客さんにサインをしてくれました。
⇧ゲームで一番負けたルードのトレーナー?が荷物持ちをさせられています。
ルードは残念ながら1回戦でムナールに敗れています。WOWOWで試合を観ましたがらしくないアンフォースドエラーが多く、本調子とは言えない状態だったようです。