ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

東京五輪2020 男子ダブルス展望

本日からいよいよ東京五輪のテニスが始まります。22日に男子ダブルスのドロー(こちら)が発表されたので、今回はオリンピックの予想をしてみたいと思います(毎回当たったこと無いですが)。

 

トップハーフはこのペアを取り上げないわけにはいきません。第1シードにして、今シーズンぶっちぎりの強さを発揮している メクティッチ / パビッチ(クロアチア)です。現時点でのマッチ戦績は48勝5敗。出場13大会のうち10大会で決勝に進出し、このうち8大会で優勝というとんでもない勝率と戦績です。こちらの記事によると、このペアはやはりオリンピックのメダルを目標に結成されたペアとのことで、今大会は二人にとっての総本山というべき大会です。このペアにとって怖いのはダブルスプレーヤーよりもパワーで圧倒してくるシングルスプレーヤーを有するペアのような気がします。その点ドロー運にも恵まれた印象です。準決勝で当たる可能性のある ホルカシュ / クボト(ポーランド)までこのペアの脅威となる相手はいないのではないかと思います。

 

ポーランドのホルカシュ / クボトは、シングルスプレーヤーのホルカシュ、ダブルスプレーヤーのクボトの構成のペアです。しかし、ホルカシュはシングルスプレーヤーとはいえ、マスターズのダブルスを制したこともある選手です。今大会は第5シードですが、ダブルスの実績がほぼない第4シードのカラツェフ / メドベージェフ(ロシア)よりこのペアの方が有望な気がします。予想というか、メクティッチ / パビッチが金メダルだとあまりにも順当過ぎてつまらないので、私はこのペアがクロアチアペアを止めることを期待しています。

 

トップハーフはこの2強対決の気がするのに対し、ボトムハーフは混戦模様です。まずボトムハーフの上半分ですが、順当に行けば第3シードの カバル / ファラ(コロンビア)が準決勝に勝ち上がる構図になります。ただ、カバル / ファラは一時ほど圧倒的な強さは無い気がします。私は個人的な期待も込めてダニエル / ビーナス(ニュージーランド)の勝ち上がりを予想します。

 

ボトムハーフの下半分は特に強豪ぞろいです。1回戦でいきなり第2シードのエルベール / マウアンディ・マレー / ソールズベリーのペアが対戦となってしまいます。どちらも金メダル候補のペアですが、まさかの1回戦対戦となってしまいました。仮に今年のオリンピックでエルベール / マウが優勝し、シングルスをジョコビッチが制した場合、単複同時にゴールデンスラマーが生まれるという非常に貴重な機会となるので、個人的にはエルベール /  マウに勝ち上がって欲しいのですが、かなり厳しい1回戦となりました。他にもボトムハーフは第6シードの ルブレフ / ハチャノフ(ロシア)ドディグ / チリッチ(クロアチア)クラウィーツ / プッツ(ドイツ)など実力のあるペアが揃っています。ただ、それでも私は勝ち上がってくるのはエルベール / マウなのではないかと期待しています。

 

オリンピックなので日本ペアにも言及したいと思います。トップハーフにはマクラクラン / 錦織、ボトムハーフにはダニエル/ 西岡 が入っています。

 

マクラクラン / 錦織は過去2回組んだことがあるのですが、一度も勝てたことがありません。今大会に関しては1回戦のソウザ / ソウザ(ポルトガル)には勝てると思いますが、順当に行けば2回戦で当たるジェイミー・マレー / スクプスキ(イギリス)は厳しいと思います。

 

イタリアペアの欠場で出場権を得たダニエル / 西岡も過去に2回組んだことがあるペアです。そしてやはり2回とも敗れています。今回も初戦でドディグ / チリッチと当たってしまうのでこれはかなり厳しいと思います。

 

総じて私の予想、というより期待は以下の通りです。