ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2022年 全仏オープン 男子ダブルス展望

全仏オープンのドローが発表されました。

 

まずはトップハーフから見ていきたいと思います。第1シードはラム / ソールズベリーです。既に全豪、全米とタイトルを獲得しているこのペアはここを獲ればペアとしてのキャリアグランドスラムが見えてくることになります。前哨戦ではモンテカルロでの優勝が光りますが、それ以降の3大会、バルセロナマドリード、ローマと3大会1コケなのがどうもいただけません。やっぱりハードコートに比べると戦績に安定感の無い印象です(参考までにこのペアのハードコートでの勝率は70%、クレーでは54%です)。

 

順当に勝ち進めばこのペアは準々決勝で第11シードのボレッリ / フォニーニと当たります。正直このペアの方がクレーにも合っているし安定感もあるので、フォニーニのダブルスに対する集中とモチベーションが持てば、という()付きにはなりますが、有望な気がします。

 

トップハーフの下半分には例年私が全仏の優勝候補として挙げているグラノイェルス / セバリョスのペアがいます。しかし、今年の前哨戦では例年ほどの戦績は残せていません。もっともこれまでは前哨戦強かったのに全仏本番でコケるというパターンのペアだったので、今年は逆に…ということもあるかもしれませんが(笑)。

 

ラム / ソールズベリーと同じく全豪、全米のタイトルを有し、ここを獲ればキャリアグランドスラムにリーチがかかるマレー / ソアレスのペアもトップハーフです。個人的には凄く応援しているペアなのですが、ソアレスが先週のジュネーブまで戦線離脱していたので準備不足感は否めません。その復帰戦だったジュネーブも1コケとイマイチなので今大会での活躍もあまり期待出来ないと思います。

 

総じてトップハーフ下半分で一番上がってきそうなのは、前哨戦のバルセロナで準優勝、マドリードで優勝と好調なクールホフ / スクプスキのペアではないかと思います。

 

活躍するかはさておいて、気になる存在なのがガスケ / ツォンガのフランスペア。御存知の通りツォンガがこの全仏で現役引退を表明しているため、彼のダブルスを観られるのもこれが最後になります。共にオリンピックのダブルスのメダリストであり、デビスカップでペアを組んでいたこともある二人です。上位進出は難しいかと思いますが、1試合でも多く勝ち進んで欲しいと思います。

 

続いてボトムハーフです。今大会は正直このボトムハーフの方が見どころが多いように思います。2連覇&3回目の優勝がかかるエルベール / マウ、チームとしての全仏無敗記録がかかるクラウィーツ / ミース、そしてパビッチ個人のゴールデンスラムがかかるメクティッチ/パビッチが揃っています。この3ペアが順当に勝ち進めば準々決勝でクラウィーツ / ミース vs メクティッチ/パビッチが実現し、その勝者がエルベール / マウと対戦することになります。どのペアにも頑張って欲しいところなのですが、やっぱりゴールデンスラムの達成はなかなか観られないので、ここはメクティッチ / パビッチを応援したいと思います。このペアは直近のローマ、ジュネーブと2大会連続優勝している勢いもあるので、その点でも期待できると思います。

 

ということで私の予想(期待)は以下の通りです。

・優勝:メクティッチ / パビッチ

・準優勝:クールホフ / スクプスキ

・ベスト4:ボレッリ / フォニーニ、エルベール / マウ