ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

楽天ジャパンオープン2019 観戦記⑦

2019.10.2  ダブルス1回戦

R.ボパンナ / D.シャポバロフ 6-3 7-6(3) F.マルタン / 内山靖崇

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朝一のセンターコートマルタン(左)と内山が練習をしています。

ジャパンオープンの本戦ドローはシングルスが32、ダブルスは16です。この中で8人の選手は単複に重複して出場したので、実質40人の選手が出場したことになります。この中で一番出場した選手が多かったのはフランスで、単複合わせて7人の選手(ペール、プイユ、シモン、マナリノ、マウ、ロジェ=バセラン、マルタン)が出場してくれました。

 

フランスの選手は日本で人気のある選手が多いのですが、その中でどうも地味な感じが否めないのがこの試合に登場したマルタンです。実は去年もジャパンオープンのダブルスに出ていたのですが、覚えている人はどのくらいいたでしょうか(去年の試合の模様は↓のリンク)。今回はせっかくの内山とのペアなので、活躍して日本で他のフランスの選手と同じくらいチヤホヤされる選手になって欲しいというのが密かな私の願いでした。

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左がボパンナ / シャポバロフ、右がマルタン / 内山。コイントスは会場にいたお客さんから直前に選ばれました。

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シャポバロフと内山の登場ということもあってか、結構お客さんが入っていました。

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トスに勝ったボパンナ / シャポバロフがサーブを選択。シャポバロフのサーブで試合開始。

マルタンの活躍を願っていた私ですが、この試合は全体を通じて概ねボパンナ / シャポバロフが主導権を握っていました。両ペアの差はリターンゲームのクオリティにあったような気がします。シャポバロフのリターンが良いのはもちろんですが、ボパンナのリターンもとても良かったです。また、ボパンナは前衛の時のプレーが流石でした。ポジションを的確に取り、実際にボールに触れることはなくてもマルタンと内山にプレッシャーをかけていたと思います。

 

マルタン / 内山も頑張ってはいましたが、やはり急造のペアなのでお互いのプレーの連携が上手くいっていない印象を受ける場面が時々ありました。また、マルタンサービスゲームで前衛の内山が相手ペアのリターンを通し過ぎだったと思います。結局第1セットは第6ゲームのマルタンのサーブをブレークされてしまい、そのワンブレークが埋まらず3-6で落としてしまいます。

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第2ゲームはマルタンのサーブ。奥には内山の陣営が座っています。

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第3ゲームはボパンナのサーブ。これまでサーブ&ボレーのイメージの強かったボパンナですが、この試合はステイバックを多用していました。

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第4ゲームは内山のサーブ。内山もステイバックしていたので、この試合でサーブ&ボレーをするのはマルタンだけでした。

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実はシャポバロフのサーブだった第1,第4ゲームはどちらもディサイディングポイントまでもつれました。第1ゲームはマルタン、第4ゲームは内山がディサイディングポイントのリターンを務めましたがどちらもブレークには至らず…。どちらか取れていたら流れも変わっていたかもしれません。

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ボパンナのリターン。これまであまり彼のリターンに注目したことがありませんでしたが、素晴らしいリターンを打っていました。


第2セットは6-5で迎えたボパンナのサービスゲームのディサイディングポイントで、内山のスーパーロブが決まってブレークバックするなど見せ場もあったのですが、タイブレークではやはりボパンナ / シャポバロフの実力が勝りました。

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ネットに詰めるボパンナとシャポバロフ。特にボパンナのポジショニングとボレーは流石でした。

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ロブリターンを上げるマルタン。ダブルスプレーヤーらしいテクニックで応戦しますが、ボパンナ / シャポバロフの勢いを止められず。

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できればマルタンサービスゲームでもっと内山がプレッシャーをかけたかったです。内山がポーチに出られずマルタンが厳しいローボレーを打たされる場面が目立った気がします。

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ネット際での4人の攻防。

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試合終了

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サインボールをスタンドに投げ入れるボパンナ。シャポバロフもボパンナもサインボールをラケットで打たずに投げ入れていました。

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オンコートインタビュー

ボパンナ / シャポバロフは2回戦でメクティッチ / スクゴールのペアに接戦の末に敗れています。