ダブルスファンの雑記

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2022年 楽天ジャパンオープン 観戦記⑤

2022年10月2日 ダブルス予選1回戦

S.ジレ / J.ブリーゲン 6-1 6-4 望月慎太郎 / 島袋将

 

コイントス。トスに勝った日本ペアがレシーブを選択。

 

ダブルスの予選に登場したベルギーのジレ / ブリーゲンのペア。個人的にはこの日の最大の目玉でした。現在のダブルスランキングはジレが78位、ブリーゲンが88位ですが、昨年末のランキングはそれぞれ24位と32位だった実力者コンビです。ベルギーのデビスカップ代表のペアであり、昨年の東京五輪もこのペアで出場しています。

 

対する日本ペアは望月と島袋のペア。ダブルスランキングはそれぞれ498位と438位です。共にシングルスがメインの選手なのでこのランキングは致し方無いでしょう。ちなみに完全な急造ペアというわけではなく、去年のデビスカップの対カザフスタン戦と今年のメキシコのチャレンジャーでもペアを組んでいます。チャレンジャーの方は初戦で敗れていますが、デビスカップではダブルスの名手クレシを破っている実績があります。

 

第1セットは第2ゲームの島袋サーブ、第4ゲームの望月サーブでいずれもディサイディングポイントとなり、両方ともベルギーペアがブレークに成功。流れを完全に掌握し、6-1でこのセットを取ります。

⇧左利きのブリーゲンのサーブで試合開始

⇧第2ゲームは島袋のサーブ。2017年に上杉と組んで予選を戦ったときにはサーブ&ボレーしませんでしたが、この日はサービスダッシュをしていました。

⇧第2ゲームのディサイディングポイントでリターンするブリーゲン。このペアはディサイディングポイントは必ずブリーゲンがリターンします

⇧第4ゲームの望月のサーブ。望月もサーブ&ボレーしていました。


第2セットは両ペアともサーブをキープしていきますが、3-3で迎えた望月サーブの第7ゲームでディサイディングポイントにもつれます。ここでのブリーゲンの当たり損なったリターンがうまい具合に前衛の島袋の頭上を越えるロブになってベルギーペアがブレークに成功。このワンブレークを守り切って6-4でセカンドセットを取り勝利を収めました。

第2セット第1ゲームは島袋のサーブから。

⇧第3ゲームの望月のサーブはまたしてもディサイディングポイントになる苦しい展開。望月はここをキープし雄叫びをあげます

⇧日本ペアはファーストサーブのコースはサーバーが伝え、前衛は前に移動しながらハンドサインで味方サーバーに動きを伝えています。

⇧ジレのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲーム。島袋の好リターンが返り、相手ペアの返球が浮いたところで望月はドライブボレー…をしたのですが大きくアウトし、うなだれる望月

⇧すぐに島袋がフォローしに行きます

⇧試合終了

⇧予選では試合後のお客さんの拍手に応えない選手も多い中、ジレとブリーゲンはスタンドに手を振ってくれました。

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⇧勝利後のインタビュー。予選がセンターコートで組まれるのは珍しいので嬉しかったとのこと。

 

勝利したジレ / ブリーゲンは予選決勝にも勝利し、本戦1回戦でまた日本人ペアの松井/上杉と対戦し、フルセットの末勝利。ベスト8に進出し、本日第2シードのエブデン / パーセルと対戦になります。