ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

L.チャン / I.ドディグ vs G.ダブロウスキ / M.パビッチ

2019年 ミックスダブルス決勝

L.チャン / I.ドディグ 6-1 7-6 G.ダブロウスキ / M.パビッチ

2年連続で同じ組み合わせのカードになった決勝戦(昨年の模様はこちら)ですが、同じタイミングでフェデラーvsナダルがやっていたせいで会場はガラガラでしたね(笑)。

 

今回はなんといってもチャンのプレーが良かったです。男子選手のボールにも打ち負けないし、低く滑ってくるボールの処理も巧い、突き玉もしっかりブロックする、と文句無しのプレーだったと思います。

 

パートナーのドディグも、ちょっとポーチを読まれることが多かった気もしますが、男子選手らしいパワフルなプレーが随所に見られたと思いました。

 

 

さて、これを書いている最中にフェデラー vs ナダルが終わりました。ナダル強かったですね。昨日の記事でフェデラーの勝利を予想しましたが、大ハズレでした(笑)。フェデラーのバックハンドはやはりクレーではナダルのスピンに対応出来ていなかった気がします。それならばと第2セットはかなりフォアで強打していましたがナダルの牙城を崩すことは出来ませんでした。ナダルは“ロジャーは自分を倒すためにクレーの大会に出て来たわけではない。全てのサーフェースで戦える選手だから出ているんだ。”とコメントしていたそうですが、それは本心なのでしょうか。私は今回はかなり明確にフェデラーから挑戦を意識し、それに対して備えていたような気がします。このスコアはその結果が表れたものなのではないでしょうか。

 

フェデラーはこれからも「全仏でナダルを破る」という宿題に挑んでいくのだろうと思います。あらゆる名誉を獲得したこの選手を前に、まだ成し遂げていない目標があり続けるというのは、もしかしたらファンにとってもフェデラーにとってもある意味では幸せなことなのかもしれません。

 

ナダルは今年は前哨戦でもあまり勝てていなかったので、今年はダメかな…と思っていたのですが、そんなことは全くなさそうですね。次はジョコビッチティームですが、できればジョコビッチの挑戦を乗り越えて優勝して欲しいなと思っています。

 

 

さて、明日は男子ダブルスのファイナルです。例によって予想をしてみたいと思います。

 

シャルディ / マルタン vs クラウィーツ / ミース

ノーシード同士の決勝戦になりました。男子ダブルスにおいては一昨年もやはりノーシード同士の対決でしたから、あまり珍しいことではありません。ただ、同じノーシード対決といっても両ペアのこれまでの歩みは結構違います。

 

地元フランスのシャルディとマルタンはどちらも中堅どころとはいえ、割と安定的にツアーレベルでプレーしてきた選手です。これに対してドイツのクラウィーツとミースは去年のこの時期はチャレンジャーを回っていた選手で、この1年でランキングを急上昇させてきました。全仏に出るのは二人ともこれが初めてです。ですからノーシード対決とはいえ、どちらかというとフランスペアがドイツペアの挑戦を受ける形と言えるでしょう。

 

シャルディ / マルタンは前哨戦のエストリルから負けていないので、目下のところ9連勝中と勢いがあります。準決勝も手堅いプレーをしてくる相手ペアの牙城を持ち前のパワーで突き崩してきました。決勝では地元の声援も彼らを後押しするでしょう。

 

対するクラウィーツ / ミースは切れのあるサーブとネットプレーが持ち味。私は準決勝の予想で、このペアがもっと相手ペアのリターンや突き玉に怯むと思っていたのですが、そんなことは全く無く、ガンガン前に行って逆に相手にプレッシャーをかけていました。勢いという点ではこのペアも負けていません。

 

キーパーソンはフランスペアのシャルディだと思います。シャルディはサーブ&ボレーをしませんから、ドイツペアはシャルディのセカンドサーブのときにはリターンダッシュしてくるでしょう。それに対してシャルディがどれだけしっかり突き玉が打てるかがポイントになりそうです。

 

フランスペアに勝たせてあげたいのですが、準決勝の出来を見ているとドイツペアがシャルディの突き玉に臆せずネットに突っ込んでいってポイントを取っていきそうな気がします。そして何より私は準々決勝、準決勝とこのドイツペアの敗戦を予想して外しているので(笑)、今回はクラウィーツ / ミースのペアに賭けてみたいと思います。