ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2020年全仏オープン エントリーリスト

Twitterで今年の全仏オープンのエントリーリストが発表されました。

 

エントリーされているペアで最有力なのはグラノイェルス / セバリョスのペアでしょう。先週のローマの優勝で今シーズンのクレーコートでの戦績は16勝1敗。出場4大会全てで決勝に進出しており、うち3つで優勝しています。3大会優勝なんて普段通りツアーが行われていたってなかなかできないですが、コロナの影響で大会数の少ない今シーズンに達成しているというのが驚異的です。ちなみに優勝した大会はアルゼンチンオープン(ATP250)、リオオープン(ATP500)、ローマ(マスターズ1000)で、もし全仏を制することになると1年間で全グレードのクレーコートの大会を制することになります。

 

勝たせてあげたいのはそのグラノイェルス / セバリョスにローマの決勝で敗れたシャルディ / マルタン、というよりマルタン個人です。マウ、エルベール、ロジェ=バセランと現役のフランスのダブルスのスペシャリストはみんな全仏のタイトルを持っているなか、やっぱりこの人だけ獲ってないのは不憫だし、獲らせてあげたい。去年の悔しさをにじませたマルタンのスピーチは忘れがたいです。ただ、先のローマの決勝では相手サーブをブレークした後のサービスゲームを3回も落としてしまうという勝負弱さを露呈してしまいました。正直かなり不安の残る負け方だったのは否めません。

 

久しぶりに結成されるのがソック / ポスピショルのペアです。2014年のウインブルドンを制したペアですが、2016年のウインブルドンを最後に組んでいないので4年ぶりの結成ということになります。 全仏に関しては2015年にベスト8に入っています。二人とも全盛期のときから大きく調子を落としてしまっていますが、ストローク力の活きる全仏ではもしかしたらチャンスがあるかもしれません。

 

個人的に気になるのはコリア / シュワルツマンのペアです。恐らく組むのは初めてでしょう。コリアは元世界ランク3位のギジェルモ・コリアの弟です。先の全米でグランドスラム本戦初勝利をあげ、着々とランキングを上げてきています。彼のテニスは兄のような器用さはなく、どちらかと言えば堅い感じのテニスで、正直あまりダブルスに向ているプレーではないと思うのですが、せっかく母国の大先輩とグランドスラムでプレーできるのですから大いに楽しんできて欲しいと思います。

 

もう一つ気になるのはクォン / シャランのアジアンペアです。今週開催されているイタリアのチャレンジャーでもペアを組んでいます。両者のダブルスの実績にはかなり差があります。韓国のクォンはキャリアを通じてツアーレベルの大会の「出場数」が4大会なのに対し、シャランはツアーレベルで「優勝した大会数」が5大会です。どうしてこの二人が組むことになったのかわかりませんが、エントリーリストを見る限りアジアの選手同士が組んでいるのはこの二人だけのようです。