ダブルスファンの雑記

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2023年 東レ パン パシフィックオープン 観戦記④

2023年9月29日 東レ パン パシフィックオープン シングルス準々決勝

M.サカーリ 6-2 6-2  C.ガルシア

 

今大会で試験的に導入され、物議をかもした「パフォーマンス・バイ」制度。その恩恵を受けて1回戦免除となった二人がここで対戦となりました。

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サカーリとガルシアの過去の対戦はサカーリから見て2勝3敗。しかし、サカーリの2勝は直近の2試合で、いずれも今年の試合です。その一つが先週のグアダラハラの準決勝であり、そこではサカーリが6-3 6-0とガルシアを圧倒しています。

 

そして今回もスコア的にも内容的にもサカーリの圧勝と言っていい試合だったと思います。ガルシアはラリー戦になるとサカーリのディフェンスを崩すことがなかなか出来ませんでした。第1セットはファーストサーブが入らないことにガルシアはずいぶんイライラした様子でしたが、実はファーストサーブが入っても52.2%しかポイントが取れておらず、それだけサカーリのリターンが良いということなのではないかと思います。ガルシアは試合の後半はかなり強引にネットに行く展開なども見せていましたが、サカーリの牙城を崩すことはできませんでした。

 

試合後のオンコートインタビューで「グアダラハラで対戦したときと何か作戦を変えたところはあったか」という質問に“Not really"と答えていたサカーリ。裏を返せばグアダラハラでの対戦を通じて、彼女は明確にガルシアの弱点が分かっていたということなのだと思います。

コイントスを担当する女の子とガルシアはハイタッチ、サカーリは握手をしていました。トスに勝ったガルシアがサーブを選びました。

⇧試合の序盤で何かを気にしていたサカーリ。後でWOWOWの放送を確認したらネット下の機械の位置がコートの左右で非対称なのを気にしていたようです。

⇧サカーリのディフェンスの強さが際立つ試合となりました。

⇧第2セット2-5の場面。この様子にガルシアの気持ちの全てが表れていると思います。

⇧試合終了

⇧観客の声援に応えるサカーリ

⇧オンコートインタビューは奈良くるみが担当しました。奈良の向かって左にいるのは通訳の方で、今大会の色々な場面で通訳をされています。ところどころでの意訳がちゃんと情報を持っていないとできないものだったので、凄く準備をされているのだと感心しました。

 

勝ったサカーリは準決勝でペグラと対戦になります。