ダブルスファンの雑記

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ティプサレビッチ ATPツアー最後の試合

今週のストックホルムオープンの準々決勝でティプサレビッチが杉田祐一に敗れました。マドリードで開催されるデビスカップを最後に引退を表明しているティプサレビッチにとってはATPツアーでは最後の試合ということになります。

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Yuichi Sugita [ 杉田 祐一 ] vs Janko Tipsarevic

 

両者の対戦はこれが3回目。過去の2度の対戦はいずれもティプサレビッチが勝利しています。今回の試合はファイナルセットセットタイブレークまでもつれる大接戦の末杉田が勝利しました。杉田は最後足に痙攣を起こしていましたから、本当に薄氷の勝利だったと言えます。

 

世界的に見ればティプサレビッチのATP最後の試合の相手が杉田というのはいささか物足りない感じだったのかもしれませんが、個人的にはとても嬉しかったです。比較的小柄な選手であるところ(杉田は175cm、ティプサレビッチ180cm)、真っ向勝負のストローク戦をするところ、哲学的な雰囲気をまとうところなど、この二人は共通点が多い気がします。

 

余談ですが、ティプサレビッチはこれまで杉田、錦織、西岡、ダニエルの4人全員と対戦の経験があります。それぞれの対戦成績はティプサレビッチから見て、対杉田2勝1敗、錦織5勝0敗西岡1勝0敗ダニエル1勝0敗と、実は今回の杉田戦までティプサレビッチは日本人選手に負けたことがありませんでした。今度のデビスカップで日本はセルビアとの対戦が既に決まっていますが、ティプサレビッチからもう1勝挙げられる選手は出てくるでしょうか。

 

勝った杉田は自身キャリア3度目(2017年アンタルヤ成都に次ぐ)となるATPツアーベスト4です。ちなみに今大会の1回戦の勝利は杉田にとっては昨年のアンタルヤ(2018年6月)以来のATPツアーの勝利でした。長いトンネルからようやく抜け出した感じでしょうか。次のシャポバロフは格上の選手ですが、シャポバロフにはこれまでツアーの決勝に進出した経験はありません。つまり準決勝を勝利したことがないのです。この点ではツアータイトルを持っている杉田の方が経験で勝っていると言えるので期待しています。