遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
既に今年最初のATPツアーの大会(カタールエクソンモビルオープン)が終了し、2020年タイトル獲得一番乗りはボパンナ/クーホフのペアとなりました。
ただ、先週はATPカップとの同週開催のためATPカップに召集されていない選手同士の急造ペアも多く、いわゆる継続的なペアとしてのエントリーが始まるのは今週からとなるようです。すでにATPのホームページで今週開幕の大会のドローが発表されています。また。例によってヘンリ・コンティネンのホームページにオーストラリアンオープンのエントリーリストも公表されているので、これらの情報から今シーズンから新たに組み始めると思われるペアをリストアップしてみました。
- クーホフ/メクティッチ
- ピアース/ビーナス
- クラーセン/マラック
- メルツァー/ロジェ=バセラン
- M.ゴンサレス/マルタン
- クライチェック/スクゴール
- S.ゴンサレス/K.スクプスキ
- イングロット/クレシ
主だったところは上記のペアだと思います。驚いたことにどのペアもこれまで一度も組んだことがありません(←訂正します。メルツァーとロジェ=バセランは組んだこともありました)。明らかに五輪を意識していたと思われるマラック/メルツァーが解散したのには驚きました。やはりテニス選手にとって五輪は最優先事項ではないということなのかもしれません。個人的注目ペアはM.ゴンサレス/マルタンです。昨年クレーコートで活躍したゴンサレスと全仏準優勝のマルタンという組み合わせです。去年の全仏決勝で敗れたマルタンの悔しそうな表情は忘れがたいです。是非クレーに強いベテランゴンサレスと力を合わせて全仏で活躍して欲しいと思います。また、イングロット/クレシは共に来日頻度が高い選手なので、このままシーズン終盤まで組み続ければ恐らく楽天オープンに出てくれるのではないかと思います。
一方で前年からの継続ペアで主だったところは下記のペアです。
- カバル/ファラ
- エルベール/マウ
- クボト/メロ
- クラウィーツ/ミース
- ドディグ/ポラセク
- グラノイェルス/セバリョス
- パビッチ/ソアレス
- ロジェ/テカウ
- ラム/ソールズベリー
- ブライアン兄弟
- マレー/N.スクプスキ
- Gille/Vliegen
- ダニエル/オズワルド
- バンブリッジ/マクラクラン
- デモリネル/ミドルコープ
- ニールセン/プッツ
- シャラン/シタック
クボト/メロは4年目、エルベール/マウは本格結成6年目、ロジェ/テカウは7年目、カバル/ファラは11年目、そして今年のUSオープンでの引退を表明したブライアン兄弟は23年目のシーズンを迎えます。ブライアン兄弟の引退発表は残念でした。確かにこのところグランドスラムでの優勝からは離れてしまいましたが、それでも昨年はマスターズのタイトルを獲っていますし、まだまだ出来るとは思うのですが…。
さて、最後に今シーズンの展望について少し書きたいと思います。昨シーズンの結果を見る限りエルベール/マウ、カバル/ファラの2ペアは頭一つとは言わないまでも実力的には少し抜けている気がします。
エルベール/マウはエルベールがシングルスに注力する都合、ペアとして出場したのは8大会だけだったのですがこの内3大会で優勝という効率の良さです。しかも優勝したのは全豪、マスターズパリ、ツアーファイナルズの3大会で、本当に狙っていた大会を確実に制したという印象でした。今年はゴールデンスラムに向けて恐らくオリンピックにピークを合わせてくると思いますが、それ以外も大きな大会では注目のペアとなるでしょう。
一方のカバル/ファラはウインブルドン、全米を制しシーズン中盤以降非常に強かった印象です。ランキングもこの二人がそろって1位ですから、名実ともにこのペアを超えてくるペアが現れるのかが注目となると思います。
この2ペアを追うペアとしては、シーズン終盤に力をつけてきたドディグ/ポラセク、グラノイェルス/セバリョスあたりが有力な気がします。
以上簡単ではありますが展望を述べてみました。まあ、当たった試しはないのですが(笑)今年もゆるゆると続けていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
追記:ATPが今年から新規に組んだペアの特集をしていました。