全仏オープン 男子ダブルスのベスト８が出揃う
全仏オープンは大会8日目を終えてベスト8が出揃いました。あんなに進行がバラバラだったのにここで揃うのが凄いです。ここで対戦カードを整理してみたいと思います。
シャルディ / マルタン VS ラム / ソールズベリー
シングルスでは1回戦で負けてしまったシャルディですが、ダブルスはベスト8に残ってきました。マルタンとのペアはノーシードではありますが、実は全仏の前週のエストリルオープンで優勝しており、それも含めてこのペアとしては7試合連勝中と勢いがあります。
対するラム / ソールズベリーは前哨戦こそいまひとつでしたが、今大会は2回戦、3回戦とも接戦をものにして勝ち上がってきました。ベテランのラムは193cmの長身でサーブが強力な選手です。今年の全豪オープンのミックスダブルスでタイトルを獲得しています。パートナーのソールズベリーは昨年1年間で108位から30位までランキングを上げてきた注目の若手です。日本が好きなのか、今年はシーズン中にも関わらず日本に観光に来ていました。
気持ち的には親日的なソールズベリーに頑張って欲しいのでラム / ソールズベリーを応援したいのですが、シャルディ / マルタンの勢いがどうも気になります。二人ともパワーのある選手ですから勢いのあるときは強いです。地元の大会ではなおさらでしょう。私は勝つのはシャルディ / マルタンのフランスペアの方ではないかと思います。
カバル / ファラ vs ククシュキン / Vligen
第3シードのカバル / ファラがしっかりベスト8まで勝ち上がりました。既に1、2シードが敗退しているので残ったペアで一番上位なのがこのペアです。
カバル / ファラが結成10年になるのに対し、ククシュキン / Vligenはこれが結成2大会目。以前も話題にしましたが、Vligenは今大会がグランドスラムデビューでいきなりベスト8です。ただ、これまでプレーを観たことがないのでどんな選手かは全く知りません。なので
フェアな予想は出来ないのですが、長年頑張っているカバル / ファラに今大会は優勝して欲しいので、ここはサクッと勝って欲しいと思っています。
ラヨビッチ / ティプサレビッチ vs Krawietz / Mies
シングルスで元8位のティプサレビッチが久しぶりに活躍しています。ダブルスプレーヤーではないですが、2008年の全仏のダブルスでもベスト8に入っており、今回のベスト8はそれ以来11年ぶりです。3回戦は1セットダウンの1ブレークダウンから大逆転で勝ち上がってきています。
対するドイツのKrawietz / Miesは私は全く知らないペアでした。調べてみると主にチャレンジャーを回っているペアで、全仏オープンは二人とも今大会が初出場のようです。2回戦で第13シードのマウ / メルツァー、3回戦で昨年準優勝のマラック / パビッチを下しての勝ち上がりですからすごいです。
全然知らない選手なので予想ができないのですが、このドイツペアの勢いが気になります。
ロジェ / テカウ vs ペラ / シュワルツマン
結成6年目のロジェ / テカウは2015年のウインブルドン、2017年の全米オープンを制したペアです。全仏も2015年にベスト4に入ったことがあります。前哨戦のマドリードでシュワルツマン / ティエムを破った試合を観ましたが、ほとんど圧勝でした。その試合を観た限り、パートナーが違うとはいえ、シュワルツマンがこのペアを倒せるとは思えません。私はロジェ / テカウの勝利を予想しています。
