ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

J.メルツァー / D.ティーム vs F.コールシュライバー / F.ベルダスコ

マスターズ1000モンテカルロ ダブルス1回戦
J.メルツァー / D.ティエム 6-4  7-5 コールシュライバー / ベルダスコ

 

男子シングルス1回戦のジョコビッチvsコールシュライバー戦はフルセットの接戦の末ジョコビッチが制しました。惜しくも敗れたコールシュライバーでしたが、回転量を上手く使い分けたストロークジョコビッチを苦しめました。

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そしてその試合から約40分後…2時間36分の試合を戦った35歳のコールシュライバーはまた試合のコートに立っていました。実はこの日、本来ダブルスに出場する予定であったオジェ=アリアジム / シャポバロフ組が棄権したため、Alternateでコールシュライバー / ベルダスコ組の出場が決まってしまったのです。接戦をものに出来ず身も心も疲れ切っていたと思いますが、流石はトップアスリートです。ちゃんと集中のギアを上げて戻ってきました。

 

ちなみにパートナーのベルダスコもコールシュライバーと同じ35歳。そしてやっぱりこの日のシングルスで負けています。

 

初戦敗退35歳おじさんズの相手はメルツァー / ティエムのオーストリアペア。2人とも今更紹介の必要もない実力者ですが、実は過去2回ペアを組んだ戦績は0勝2敗で、まだ組んで勝ったことは一度も無かったりします。

 

両ペアとも左利きの選手がいるペアです。オーストリアペアは左利きのメルツァーがアドサイドに入ったのに対し、35歳ペアは左利きのベルダスコがデュースサイドに入っていました。また4選手全員が基本的にはサーブ&ステイバックを選択していました。

 

第1セットは4-4で迎えたベルダスコのサービスゲーム40-40で、コールシュライバーがボレーをミスしてこのセット唯一のブレークが生まれます。次のサービスゲームオーストリアペアがキープして、このセットは6-4でオーストリアペアが取ります。

 

第2セットは第8ゲームのメルツァーのサーブを35歳組がブレークし、サービング・フォー・ザ・セットを迎えますが、コールシュライバーのサービスゲームで1stサーブが一本も入らずブレークバックを許してしまいます。さらに5-5で迎えたベルダスコのサービスゲームも落としてしまい、勝負ありといった流れでした。

 

やはりコールシュライバーは少し疲れがあった気がします。サーブの確率が悪かったですし、ネットプレーもやや精彩を欠いた印象でした。パートナーのベルダスコが頻回に声をかけてチームとしてテンションが下がらないように頑張っていましたが、最後はベルダスコのプレーも一緒に下がってしまいました。

 

一方、オーストリアチームはベテランのメルツァーが流石のプレーだったと思います。特にリターンが良かったです。また、試合の終盤、コールシュライバーからはそれほど強いリターンが来ないと踏むとサーブ&ボレーをミックスするなど、手札が豊富でした。試合が終わった後にティームがメルツァーに何かネットプレーについて質問をしていたらしく、少し残ってメルツァーがレクチャーするという珍しい場面も見られました。2回戦でグラノイェルス / ロペス vs クボト / メロの勝者と対戦になります。