ナダルの敗戦
ナダルが先のモンテカルロで敗れたことが大きなニュースになっています。ナダルに勝ったフォニー二がその後優勝したことよりこっちの方が大きなニュースになっているかもしれません。何しろATPが『なぜフォニー二はナダルに勝ったか』という記事を出しているくらいです。
私は試合を観ていないのですが、どうやらナダルのフォアがあまり良くなかったようですね。
ただ、このナダルの敗戦が大きく取り上げられるのは敗れた相手がフォニー二だったというところがひとつ大きいのではないかと思います。フォニー二は確かに実力者ではありますが、ナダルと同じくクレーを得意とするストローカーで、なんとなくナダルの下位置換にあるような印象の選手なんですよね(フォニー二のファンの方ごめんなさい)。しかも年齢は31歳でナダルと同世代。新進気鋭の若手というわけでもありません。もちろん以前にもナダルにクレーで勝ったことがある選手ではありますが、2度目があるとは正直思っていませんでした(フォニー二のファンの方ごめんなさい)。
ナダルが負けるときというのは(ビッグ4が相手のときを除けば)、相手の強烈なショットが立て続けに決まってしっかりとラリーをさせてもらえない、いわゆるオーバーパワーされてしまったときのような気がします。フォニー二はその点じっくりとラリーをするタイプの選手なのでナダルにとってやりにくい相手ではなかったはずなのです。これがもし、カルロビッチに負けたのであれば「まあ、そういうこともあるよね」で済んだ気がします(カルロビッチは出てなかったけど)。ズべレフやティエムのような若手であれば、驚きはしますがフォニー二ほどの衝撃はなかったと思います。
気になるのはナダルのコメントにもある膝の状態ですね。この後続くバルセロナとマドリードは地元の大会ですから、ナダルとしてはタイトルが欲しいでしょうしギリギリまで頑張ってしまう気がします。どっちか1大会とローマぐらいはスキップしてもいいんじゃないかと思うのですが…。