ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2019年 慶應チャレンジャー 観戦記④

2019.3.2 ダブルス準決勝

M.エチャルギ/S.マンスーリ 4-6 6-3 10-6 Sa.ラティワタナ/So.ラティワタナ

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左がラティワタナ兄弟、右がチュニジアペア

一つ前の試合を観たので、この試合は第2セットから観ることになりました。

 

昨年に続きサンチャイとソンチャットのラティワタナ兄弟の試合を観戦することになりました。この二人はずっと組んでいるだけあってラリー中に声を掛け合う頻度が凄く多いペアです。それだけお互いの守備範囲を意識試合ながらプレーしているのでしょう。それが凄く滑らかな印象を与えるのでしょう。リターンゲームのときにはサンチャイがデュース、ソンチャットがアドサイドとわかるのですが、そうでないときは相変わらずどっちがどっちだがわかりませんでした(笑)

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ラティワタナ兄弟はサービスゲームでいろんなサインを出していました、指をつまむようなサインや手をパーにするサインなど、何だかわからないサインもありました。

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doublesgeek.hatenablog.com

 

対するエチャルギ/マンスーリは共にチュニジアの選手です。後で知ったのですが、この二人は今年からランキングシステムの改変に伴ってできたITFポイントでのエントリーなのだそうです。これまで基本的にはフューチャーズのプレーが拠点だったようです。共にダブルス専門というわけではないようで、基本的にはサーブ&ステイバックでプレーしていました。

 

試合のターニングポイントは第2セット第6、7ゲームでしょう。第6ゲームではチュニジアペアがディサイディングポイントの末にラティワタナ兄弟のサーブをブレークし、逆に第7ゲームはディサイディングポイントの末にマンスーリがサーブをキープして、流れを掴んだ印象でした。

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第2セットを落とし、トイレットブレークを取るラティワタナ兄弟

 

マッチタイブレークでは第1ポイントでマンスーリがリターンを沈めて、エチャルギがポーチというお手本のようなポイントでミニブレークしました。これ以降終始リードしたスコアを保つことで、勢いのあるプレーを続けられたような気がしました。

 

勝った二人にとってはこれが単複通じて初のチャレンジャーでの決勝進出で、まるで優勝したかのような喜びようでした。

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勝利した瞬間のチュニジアペア

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試合終了

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オンコートインタビュー

オンコートインタビューに続き、サインボールの打ち込みがあったのですが、やはり下部ツアーが中心の二人はあまり無い経験だったのでしょう。すごく嬉しそうにやっている姿が印象的でした。

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サインボールを書く二人

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まずはマンスーリが打ち込んだのですが…

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誰もキャッチできずにコートに戻ってくるというハプニングも(笑)

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子供に向かってサインボールを打つマンスーリ

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ナイスキャッチの子供に笑顔で拍手を送るマンスーリ

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お客さんに拍手をするチュニジアペア

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サインに応じる二人

 この二人は翌日の決勝で第1シードのパーセル/サビル組を破って優勝しています。これでこの二人にはATPポイントで80ポイントが与えられ、エチャルギのランキングは791位から367位、マンスーリのランキングは687位から360位へとジャンプアップしました。まだまだ下部ツアーを回らなくてはいけない大変な時期は続きますが、彼らにとって間違いなく今大会は大きなステップとなったはずです。