ロレンツィのクレーコーターらしいリターン
ロレンツィのリターン(全12コマ)です。この試合はハードコートですが、クレーコーターのロレンツィはベースラインからかなり下がった位置で構えています。ここから相手のキックサーブが高く弾んでくるので、5~6コマ目でさらにもう一歩後ろに下がっています。前にいってリスクを取るのではなく、しっかり下がって安全に返すというクレーコーターらしい選択です。かなり下がっていますが、最終コマではしっかり次のボールに対する補球体勢がとれています。
構えの時点ではフォアのグリップで待っているので、恐らくサーブがもう少し甘ければフォアに回り込みたかったのでしょう。スプリットステップの直後(4コマ目)にバックのグリップに握り替えているので、この時点でフォアで打つことは断念しているのがわかります。
ただ、かなりベースラインから下がってリターンしているにもかかわらず、インパクト付近の写真を見ると胸の高さぐらいで捕らされているのも事実です。183cmのロレンツィがこのポジションでこの打点で打っていうということは、サーブがかなりキックしているということでしょう。
ちなみにこの時サーブを打っているのはエンドマンドです。この時のエドマンドとロレンツィの試合についてはは以前のブログで書いているので、良ければそちらも読んで頂けると嬉しいです。