ダブルス界のクレーキング?
(もう負けてしまいましたが)錦織圭が出場したドバイの裏では、クレーコートのブラジルオープンが開催されています。ドバイに比べると大会のグレードは低いですが、中堅どころの選手でクレーが得意な選手はやはりこちらに出るようです。
本格的なクレーシーズンはマスターズ1000のマイアミが終わった後なのですが、実はここ4週はそれに先駆けて南米(アルゼンチンとブラジル)でクレーコートの大会が開催されていました。2月4日~10日のコルドバオープン、2月11日~17日のアルゼンチンオープン、2月18日~24日のリオオープン、そして現在開催されているブラジルオープンです。
実は既に終わった3大会の全てで決勝に進出した選手がいます。それがアルゼンチンのマッシモ・ゴンサレスです。
ゴンサレスは今年で36歳になる選手です。身長175cmと小柄ですが、シングルスでもトップ100に入ったことのある選手です。現在はダブルスのみしかプレーしていません。かつて 錦織とペアを組んだこともありました。同じアルゼンチンのシュワルツマンはゴンサレスのことを自分のメンター(師匠)だとコメントしています。
先にも述べたようにこのゴンサレスが今季はクレーで大活躍しています。コルドバオープンでは同胞のセバリョスと組んで準優勝。アルゼンチンオープンもゼバリョスと組んで、こちらでは優勝。さらに先週のリオオープンではジャリーとのペアで優勝していて、今のところクレーコートの大会で3週連続決勝進出中です。
今週のブラジルオープンはデルボニスと組んでいますが、デルボニス/ゴンサレス組は実は、昨年のブラジルオープンの優勝ペアです。つまり今大会はゴンサレスにとって自身の3週連続優勝とチームとしての2連覇の両方がかかった大変重要な大会というわけです。もしゴンサレスが今大会を優勝した場合は自身通算7つ目のタイトルということになります(もちろん全てクレー)。
ここまでの大会はどれもATP250~500の大会ですが、本格的にトップ選手が参戦してくるクレーのマスターズ1000シリーズの大会でも好成績を残せれば、全仏オープンでもおもしろい存在になりそうです。