ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

リオ五輪はなぜハードコートだったのか

来週から開幕するリオオープン。南米の大会ですから当然サーフェスはクレーです。いわゆるクレーシーズンの開幕はこの後のインディアンウェルズとマイアミのマスターズが終わってからなのですが、南米ではコロドバオープン(2/4~10)、アルゼンティナオープン(2/11~17)、ブラジルオープン(2/25~3/3)とクレーの大会が立て続けに開かれていました。もうここに出る人たちはマスターズ1000インディアンウェルズとマイアミに備えることは完無視してクレーコートシーズンに備えています(笑)。苦手なハードのグレードの高い大会よりも、グレードが低くても得意なクレーの方がやはりクレーコーターの選手としては良いのでしょう。

 

そこまで南米がクレーを重視しているにも関わらず2016年のリオオリンピックで、主催者側が用意したのはハードコートでした。これ、当時非常に不思議に思ったのを覚えています。

www.afpbb.com

 

上記の記事では、全米からの期間があまりないため同じサーフェスにしたと説明されていますが、その理屈だとリオオープンもハードコートにすべきということになってしまいます。

 

これは最近思ったことなのですが、リオ五輪サーフェスがハードになったのは地元のメロ/ソアレスに対する配慮だったのではないかと思うのです。実はATPが発表している選手のプロフィールでこの二人は共に得意なサーフェスハードコートとコメントしています。

www.atptour.com

www.atptour.com

 

正直な話、テニスでブラジルがメダルを取れるとしたら、この二人のダブルス以外にはなかったと思います。それなら徹底してこの二人に有利な条件で開催しようということだったのではないでしょうか。

 

メロ/ソアレスは結局リオ五輪はベスト8に終わっています。金メダルと取ったのが、本来はクレーが一番得意なナダル/ロペスだったのはなんだか皮肉な話です。


メロとソアレスは今年のリオオープンには2年振りにメロ/ソアレスのペアで出場するようです。優勝すれば二人にとって初のリオオープンのタイトルになります。