デビスカップ GroupⅠ~Ⅲ
来週末は各地でデビスカップのGroupⅠ~Ⅲの試合が行われます(といっても今年はフォーマットの変更に伴って既に試合が終わってしまったカードもあるのですが)。
既に各国のメンバーが発表されています。注目はなんといってもGroup1のオーストリアでしょう。シングルスにティエム、ダブルスにマラック / メルツァーを有しており、正直ワールドグループで優勝争いをしてもおかしくないメンバーです。オーストリアの相手国はフィンランドです。正直オーストリアを倒すのは厳しいでしょう。ワールドクラスの選手はダブルスのコンティネンしかいません。(↓はマラックのインスタグラムです。ティエムがいませんがオーストリアチームのようです。)
同じGroup1のヨーロッパにはソウザを有するポルトガル、フクソービッチを有するハンガリーがいます。この2国もGroup1の中では比較的強い国ですので、勝ち上がってくるのではないかと思われます。
応援してあげたいのはイスラエルです。未だに34歳のセラがエース、ダブルスは42歳のエルリックが率いています。悪く言えば世代交代が上手くいっていないということなのですが、ベテランが頑張っているので応援したいと思います。イスラエルはスウェーデンと対戦です、今回スウェーデンにはダブルスの強豪のリンドステッドが不在なので、イスラエルとしてはダブルスは押さえたいところです。
アジア・オセアニアではパキスタンvsインドのカードが気になります。御存知のように両国はカシミール地方を巡って政治的な緊張が続いています。そんな中で両国の対戦が実現できるのかさえ怪しいところです。パキスタンは未だに出場メンバーを発表していません。もしかしたら安全を考慮した棄権を選択するのかもしれません。パキスタンにはクレシ、インドにはボパンナ/シャランというダブルスのスペシャリストがそれぞれいるのでダブルスのカードは大変楽しみなのですが…。
Group2で気になるのはアジア・オセアニアのニュージーランドです。この国はビーナス、ダニエル、スィタックと3人もトップ100に入っているダブルスプレーヤーを有しています。ただシングルスに強い選手がいないので、昨年は普段はダブルスしかプレーしないビーナスがシングルスをプレーしていました、今年はどうやってシングルスを乗り切るのでしょうか。ちなみに今回の相手国はインドネシアです。
Group3は総当たり方式の試合で、ヨーロッパとアフリカのみ開催されます(アジア・オセアニアは6月に既に開催済み)。
このレベルになってしまうとアフリカの選手は知っている選手がほとんどいません。かろうじて分かるのはチュニジアのジャジリとマンスーリだけです。マンスーリは今年の慶応チャレンジャーのダブルスで優勝した選手です。
一方ヨーロッパはさすがに層が厚いですね。ギリシャのチチパス、ポーランドのホルカシュなどツアーレベルで活躍する選手の名前も見受けられます。私の個人的な注目はポーランドのマトコウスキです。長年活躍したダブルスのスペシャリストですが今大会での引退を表明しています。恐らくクボトとのペアでダブルスに起用されるものと思われます。シングルスにもホルカシュがいることを考えるとGroup3の国の中ではポーランドが頭一つ抜けて強い気がします。