ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2022年 東レパンパシフィックオープン ダブルス出場選手

今年の東レパンパシフィックオープンのダブルス出場選手が発表されました。

www.dartsrankings.com

 

このブログは主にATPを中心に書いています。というのも私自身がWTAの選手にあまり詳しくないからです。ただこれを機にWTAにも詳しくなりたいので、今回は私自身の勉強を兼ねて、今年の東レに出場する選手の紹介記事を書いてみたいと思います。

 

 

共にシングルスでもダブルスでも活躍している選手です。メルテンスはベルギーの選手で、彼女のコーチはベルギーの男子選手ゴファンの兄が務めています。全仏オープン以外のすべてのグランドスラムの女子ダブルスのタイトルを獲得している超実力者。もちろん過去最高位は1位です。そのメルテンスが昨年のウインブルドンの女子ダブルス決勝で破ったのが現在のパートナーであるロシアのクデルメトバ。彼女はグランドスラムタイトルこそありませんが過去最高位は2位までいった選手です。ともにストロークもボレーも上手なオールラウンダーでどんな陣形でも戦えるのがこのペアの強みでしょう。リターンはクデルメトバがデュースサイド、メルテンスがアドサイドを担当します。唯一の気がかりは先のオープンは恐らくメルテンスに不調が起きて2回戦で棄権しているということです。回復が間にあうと良いのですが…。

共にダブルス専門の選手で現在のレースランキングでは1位のペアです。メキシコのオルモスがデュースサイド、カナダのダブロウスキがアドサイドのリターンを担当します。

今年3月から組んでいるペアでUSオープンでベスト8に入っています。オランダのシュースはボーイッシュな短髪がトレードマークの選手。フォームも男性的でコンパクトな腕っぷしの強さを感じる打ち方をします。アメリカのクラウチェクは左利きの選手でスピン量の多いフォアとフラット系で速い両手バックが特徴の選手。リターンはクラウチェクがデュースサイド、シュースがアドサイドを担当します。

ブラジルのアダット=マイアはこれまで完全にシングルスの選手でしたが、今年の全豪の女子ダブルスで準優勝したことで今年はかなりダブルスもプレーするようになりました。ペアを組む中国のジャンも単複でプレーしている選手で、現在のダブルスランキングで5位に入っている実力者です。この二人が過去にペアを組んだのは一度だけで、今年のノッティンガムの大会で組んでいるのですが、そこでは優勝しています。リターンは左利きのアダット=マイアがデュースサイド、ジャンがアドサイドを担当します。

中国のペアです。このペアで昨年の東京五輪もプレーしています。今年はインディアンウェルズでの優勝、全仏オープンでベスト8という結果を残しています。左利きのシューがデュースサイド、右利きのヤンがアドサイドでリターンをします。ヤンが後ろで作って、シューがネットで決めるという形を得意としています。

今年の5月から組み始めたペア。ウインブルドンでベスト8、USオープンでベスト4に入っています。アメリカのメリカ=マルティネスはがっしりした体格の選手で非常にパワーのあるフォアハンドを持っています。その一方でネットプレーのタッチもいい選手です。オーストラリアのペレスは左利きの選手で、メリカ=マルティネスほどのパワーはありませんが、どんなショットもそつなくこなせるオールラウンダーです。リターンはメリカ=マルティネスがデュースサイド、ペレスがアドサイドを担当します。

チャンは台湾の選手。姉もテニス選手で今大会には姉妹でエントリーしています。日本の青山とは今季継続的に組んでおりウインブルドンでベスト8に入っていますが、今大会をもって解散とのこと。青山がデュースサイド、チャンがアドサイドのリターンを担当します。

今季から本格的に組んでいるペアで、共にダブルス専門の選手です。チームとしての優勝はまだありませんが、ウインブルドンでベスト8に入っています。ポーランドのロソルスカは166cmと小柄ですがネットプレーを得意としています。ロートリッフェは188cmと長身で強烈なストロークが持ち味です。従ってロソルスカが前衛でロートリッフェが後衛という布陣を得意としています。リターンはロートリッフェがデュースサイド、ロソルスカがアドサイドを担当します。

言わずと知れた日本のコンビです。今季から本格的に組み始めてすでに4大会で優勝しているのですが、大きな大会ではあと一つ結果を残せていないので、その意味でも今大会で活躍してほしいペアです。リターンは二宮がデュースサイド、穂積がアドサイドを担当します。

  • ルーシー・ステファニ / 柴原瑛菜

ステファニはブラジルのダブルス専門の選手で女子では珍しいサーブ&ボレーをします。東京オリンピックの女子ダブルスで銅メダルを獲得している実力者ですが、今季は怪我で全くプレーしておらず、この東レが復帰戦となります。日本の柴原とペアを組むのは初めて。しかし、下の記事によると二人ともアメリカの大学に進学していたため、学生時代のときから対戦の経験のある間柄なのだそう。ネットプレーの良いステファニが前衛でストロークとサーブの良い柴原が後衛という布陣を組むと結構強そうな気がします。

www.olimpiadatododia.com.br

  • ティーシャ・チャン / アレクサ・グラーチ

ティーシャ・チャンは前述のチャン・ハオチンの姉です。ダブルスの世界ランキング1位になったこともある実力者ですが、昨年の8月からツアーを離脱していてランキングを落としています。今年の5月から復帰し主にオーストラリアのストーサーと組んでいましたが、ストーサーは今季をもって引退なので新しいパートナー探しに動き出しているところなのでしょう。グラーチは力強いストロークが持ち味の選手。調べた限りこの二人が過去に組んだことはないようです。リターンはチャンがデュースサイド、グラーチがアドサイドになると思われます。