ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

土居美咲 / M.ニクレスク vs I.バラ / F.シュトーラ

2020年全仏オープン 女子ダブルス1回戦

土居美咲 / ニクレスク 6-4 6-1  バラ / シュトーラ

 

ニクレスクは以前もこのブログで話題にしましたが、フォアをほとんどスライスで打つ非常に独特なテニスをする選手です。土居とのダブルスは今年の全豪に続く3大会目になります。

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対するバラとシュトーラは今大会で初めてのペアを組むペアです。

 

4人のダブルスランキングは土居85位、ニクレスク55位、バラ105位、シュトーラ90位となっており、ともにノーシードのペアですが形としては土居 / ニクレスクの方が格上と言ってよいでしょう。ちなみに全員シングルスもプレーする選手ですが、土居以外の3選手の現在のシングルスランキングは100番以下です。

 

出だしから両ペアの実力差が感じられました。土居 / ニクレスクの方が明らかに配球が巧かったと思いますし、相手の攻撃に対する守りでもミスが少なかったと思います。

 

それでもニクレスクの調子はいまひとつだったのではないかという印象です。恐らく本人としてはもっとバックのトップスピンロブを巧く使いたかったのだろうと思いますが、ほとんど相手のスマッシュにつかまってしましました。第1セットに関しては調子のあがらないニクレスクを土居が引っ張っていたような印象です。やはりこの4人の中では一番ストローク力があるので、その力で相手ペアをかなり抑えることができていたと思います。第2セットでもニクレスクのロブは不調のままでしたが、バックの強打は良くなっていたと思います。

 

対するバラ / シュトーラはテクニックのバラとパワーのシュトーラという感じで役割のはっきりした面白いダブルスでしたが、いかんせんシュトーラにミスが多すぎました。また、今大会で初めてペアを組むということもあり、動きの連携があとひとつ嚙み合っていない印象を受ける場面もありました。

 

土居 / ニクレスクの今後の課題は、ニクレスクがアドサイドでストロークを打っているときに、相手ペアがデュースサイド側にトップスピンロブを上げてきたときの処理でしょう。前衛の土居がここのロブを通してしまうとニクレスクはあまり得意でない高い打点のフォア(スライス)を打たされる形になるので苦しくなります。難しいですができれば土居がここのロブをなるべくスマッシュで捕まえたいです。

 

2回戦では第5シードのダブロウスキー / オスタペンコと対戦になります。