2023年 木下グループジャパンオープン 男子ダブルス出場選手
発表になりました。
今年のグランドスラムで準優勝だったペアが全て揃うというおもしろいラインナップになっています(逆にグランドスラムで優勝したペアの出場は事前の予想通り一組もありませんでした。これは上海とのスケジュール順を考えたら致し方ないと思います)。以下に出場ペアを列挙していきます。
- 1.ロハン・ボパンナ / マシュー・エブデン
- 2.マルセル・グラノイェルス / オラシオ・セバリョス
- 3.マルセロ・アレバロ / ジャン ジュリアン・ロジェ
- 4.サンデール・ジレ / ヨラン・フリーゲン
- 5.ジェイミー・マレー / マイケル・ビーナス
- 6.ユーゴ・ニス / ヤン・ジレニンスキ
- 7.ナサニエル・ラモンス / ジャクソン・ウィスロー
- 8.二コラ・メクティッチ / ジョン・ピアース
- 9.アレクサンダー・エレール / ルーカス・ミエドラー
- 10.リンキー・ヒジカタ / マックス・パーセル
- 11. マッケンジー・マクドナルド / マルセロ・メロ
- 12. アレクセイ・ポプリン / アレクサンダー・ブキッチ
- 13. フランシスコ・セルンドロ / トーマス・マルティン・エチェベリー
1.ロハン・ボパンナ / マシュー・エブデン
今年から組み始めたペア。USオープンで準優勝の実績があり、現在のレースランキング3位につけています。2人とも何度も来日経験のある選手で、個人的には今大会このペアに優勝して欲しいと思っています。ボパンナに関しては2013年大会のダブルスで優勝経験があります。
2.マルセル・グラノイェルス / オラシオ・セバリョス
2019年8月から組み続けているペア。今年のウインブルドンを含め過去3回のグランドスラム決勝の経験があり、その全てで準優勝というシルバーコレクターペア。現在のレースランキングは6位です。ジャパンオープンに関しては2019年大会もこのペアで出ていますが、その時は初戦で敗れています。グラノイェルス個人に関しては2016年大会のダブルスで優勝経験があります。
3.マルセロ・アレバロ / ジャン ジュリアン・ロジェ
昨年の全仏オープンで優勝のペア。今年はグランドスラムタイトルはないもののマスターズ1000カナダでの優勝があります。現在のレースランキングは11位。ポイント差的にはかなり頑張らないと最終戦出場枠を逃してしまう位置にいます。ジャパンオープンに関してはアレバロは初出場ではないかと思います。ロジェに関しては過去何度か出場経験があり、2010年大会では優勝の経験もあります。ロジェにとってこの優勝はキャリア初のATPツアータイトルでもあります。
4.サンデール・ジレ / ヨラン・フリーゲン
今年の全仏オープンで準優勝のペアです。二人ともベルギーの選手で同週にアントワープの大会があるので日本には来ないと予想していたのですが、地元の大会ではなくこちらに出てくれるようです。現在のレースランキングは13位で、このペアもここからかなり頑張らないと最終戦出場は厳しい状況です。ジャパンオープンは昨年もこのペアで出場しており、その時は予選から勝ち上がってベスト4に進出しています。
5.ジェイミー・マレー / マイケル・ビーナス
今年から組み始めたペアで、4大会で優勝の実績がありますが全てATP250の大会で、この二人の過去の実績を考えるともう少し大きな大会でのタイトルが欲しいところです。現在のレースランキングは10位。今大会の戦績によっては最終戦出場もまだ視野に入る位置にいます。ジャパンオープンは二人とも過去に何度か出ていて、マレーは兄のアンディとのペアで2011年大会で優勝しています。ビーナスは2017年大会で準優勝の経験があります。
6.ユーゴ・ニス / ヤン・ジレニンスキ
昨年7月から組んでいるペア。今年の全豪オープンで準優勝のペアです。現在のレースランキングは9位。このペアも今大会の戦績によっては最終戦出場もまだ視野に入る位置にいます。二人ともジャパンオープンは初出場だと思います。ジレニンスキに関しては今年の2月にデビスカップで来日しています。
7.ナサニエル・ラモンス / ジャクソン・ウィスロー
昨年6月から組み始め、今年躍進してきたアメリカのペア。現在のレースランキングも8位と好位置につけています。共にダブルス専門の選手なのでネットプレーが上手いのは言うまでもないですが、アメリカの選手らしいフォアハンドの強さも持ちあわせています。ジャパンオープンは共に初出場です。
8.二コラ・メクティッチ / ジョン・ピアース
最近組み始めた二人です。メクティッチはウインブルドン、ピアースは全豪オープンのダブルスでそれぞれ優勝経験があり、個々の実績は十分です。ジャパンオープンに関しては二人とも何度か出場しているのですが、ともに過去最高成績は準優勝です。
9.アレクサンダー・エレール / ルーカス・ミエドラー
2021年7月から組んでいるオーストリアのペア。昨年からトップ100に入り今年は完全にツアーレベルに定着してきたペアです。ジャパンオープンは二人とも初出場になります。
10.リンキー・ヒジカタ / マックス・パーセル
ヒジカタは今年の全豪の男子ダブルスでタイトルを獲得した選手。ダブルスのランキングで大きく躍進したものの、その後も基本的にはシングルスを優先している選手です。今大会で彼が組むのは同じオーストラリアのパーセル。パーセルも昨年のウインブルドンを制し、ダブルスプレーヤーとしての地位を確固たるものにした選手ですが、現在はシングルスのランキングを上げることに注力しています。二人がペアを組むのは恐らく初めてだと思います。ジャパンオープンはヒジカタは初出場。パーセルは昨年に続く出場となります。
11. マッケンジー・マクドナルド / マルセロ・メロ
昨年のジャパンオープンの優勝ペア。今年は年始のアデレートの2大会でペアを組み、それ以来の再結成となります。このペアが今年も優勝した場合、同一ペアによる大会2連覇はジャパンオープン史上初となります。
12. アレクセイ・ポプリン / アレクサンダー・ブキッチ
オーストラリアのペア。共にシングルスプレーヤーです。
13. フランシスコ・セルンドロ / トーマス・マルティン・エチェベリー
アルゼンチンのペア。共にシングルスプレーヤーです。
以上が本戦ドローのメンバーです。
以前フィンランドのヘリオバーラが出場するという記事を書きましたがリストに名前がありません。調べてみたところどうやら上海を最後にペアを解消することになったようで、それに伴ってストックホルムの大会に出場することにしたようです。
心配なのが予選です。現在のエントリーは松井俊英 / 上杉海斗、渡邉聖太 / 柚木武、市川泰誠 / 今村昌倫の3ペア。全て日本人選手になるのは珍しく、予選のレベルとしては残念ながら例年よりかなり低いです。しかも松井/上杉は恐らくワイルドカードで本戦入りすると思われるので、実質予選枠は渡邉聖太 / 柚木武 vs 市川泰誠 / 今村昌倫の2ペアのみで争うことになるのではないかと思われます。