ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

M.グラノイェルス / H.セバリョス vs S.ボレッリ / M.ゴンサレス

2021年 ウインブルドン 男子ダブルス準決勝

グラノイェルス / セバリョス 6-4 6-4 7-6  ボレッリ / ゴンサレス


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かねてから応援していたアルゼンチンのマッシモ・ゴンサレスウインブルドンの準決勝に進出しました。グランドスラムのベスト4は同じアルゼンチンのモナコと組んだ2008年のUSオープン以来のことです。今回は昨シーズンから組んでいるイタリアのボレッリとのペアで勝ち上がってきました。このペアは前週のマヨルカ島の大会も制しているので、ここまで7試合連続勝利ということになります。

 

相手は第4シードのグラノイェルス / セバリョスです。ボレッリ、ゴンサレス、グラノイェルス、セバリョスも皆元々はシングルスの選手でクレーコートを得意としている選手なので、この4人がウインブルドンセミファイナルをプレーしているのは妙な感じでした。ダブルスで活躍しだしたころは4人ともステイバックでプレーをしていましたが、ボレッリ以外の選手はクレー以外ではサーブ&ボレーをするようになりました。一時期はサーブ&ステイの選手が増えましたが、また変わってくるのかもしれません。

 

さて、試合の方はグラノイェルス / セバリョスが1枚上手という印象でした。やはり二人とも巧いです。ミスが少なく、重要な場面ほど良いプレーができていたと思います。第1セットは4-4のボレッリのサービスを狙いすましたようにブレークし、次のサービスゲームをキープして6-4で先取しました。第2セットは第1ゲームのゴンサレスのサービスをブレークして、気持ちを切り替えて挑もうとしてきたボレッリ / ゴンサレスの出鼻を挫き、結果的にはその1ブレークを守り切って6-4で取りました。第3セットこそタイブレークにもつれましたが、そのタイブレークではいきなり4-0とリードし、この時点で勝負ありの印象でした。要所をきっちりと締め、終わってみればボレッリ / ゴンサレスに1度もブレークポイントを与えない勝利でした。

 

ダブルスがお好きな方は既にご存知と思いますが、グラノイェルス / セバリョスは決勝でクロアチアのメクティッチ / パビッチにやぶれ準優勝に終わっています。決勝は観れていないのですが、これほど安定して強いペアをもってしても勝てないというところに、改めて今のメクティッチ / パビッチの強さを感じます。ちなみに敗れたグラノイェルスはこれで全仏、USオープン、ウインブルドンと3大会グランドスラム決勝に出て3大会とも準優勝というシルバーコレクターぶりを発揮しています。そろそろタイトルを獲らせてあげたいです。