ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

全豪オープン2021 男子ダブルス ~前半戦を終えて~

オーストラリアンオープンの前半戦が終わりました。男子ダブルスは降雨の関係でコキナキス / キリオス vs クールホフ / クボトの2回戦が終了していませんが、それ以外は16強のペアが出揃った形になります。

 

上位8シードは第1シードのカバル / ファラと第3シードのグラノイェルス / セバリョスが敗れるという波乱がありましたが、他は概ね順当に勝ち上がってきています。一方で8シード以下はドディグ / ポラセクピアース / ビーナス以外は一掃された形になりました。どちらもツアー最終戦に出たことがあるような実力ペアですから、他の下位シードとは一線を画すようなペアです。そういう意味ではシード勢の中でも実力と実績のある層が残ったと言える結果かもしれません。

 

トップハーフではアレバロ / ミドルコープボレッリ / ゴンサレスダニエル / オズワルドがノーシードから勝ち上がってきていますが、これらのペアも安定した実績のペアですから、勝ち上がってきたことにそれほど意外性は無い気がします。

 

意外だったのはオーストラリア勢が割と残っていることです。エースのピアースはもちろんですが、エブデン / スミスダックワース / ポールマンスミルマン/モンテイロとオーストラリア人のいるペアが16強中4組も残っています。もしキリオス / コキナキスのペアが勝てばさらにもう1組増え、少なくとも1組はベスト8に入ることが確定します(エブデン組とコキナキス組が次に当たることになるためです)。ただ、これだけ地元勢が頑張っているのにメルボルンはロックダウンになってしまったのが気の毒です。

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さてここからの展望ですが、トップハーフはカバル / ファラ、グラノイェルス / セバリョスがいなくなったことで、マレー / ソアレスラム / ソールズベリーの一騎打ちの様相を呈したきたように思います。爆発力のありそうなモンロー/ ティアフォーがハマった場合、このペアに割って入ってくるということは考えられるかもしれませんが、やはり安定しているのはこの2ペアだと思います。その上で前哨戦の結果を考慮すると上がって来るのはマレー / ソアレスではないかと思います。

 

ボトムハーフは上位勢に前述のオーストラリア勢が挑む形になっています。ただ、上位勢の牙城を崩すのは難しいのではないかと思います。争点になるのはどのペアがメクティッチ / パビッチを止めるかでしょう。前哨戦からの連勝で今季は10戦全勝です。順当に行けば準々決勝であたるエルベール / マウが連勝ストッパーの最有力でしょう。オリンピックのメダルを狙うペア同士でもありますから、非常に熾烈な争いになりそうな気がします。大会前の予想ではメクティッチ / パビッチの勝ち上がりを予想していましたが、開幕してここまでの勝ち上がりを見ると、相方不在とはいえクラウィーツをストレートで下してきたエルベール / マウの強さは光る気がします。私は今回はエルベール / マウがメクティッチ / パビッチを止めるのではないかと予想しています。

 

ただ、エルベール / マウに物凄く全豪を取りたい意欲があるかと言われるとそうでもない気が正直します。オリンピックを考えるとメクティッチ / パビッチは牽制しておきたいでしょうが、それ以降はあんまり重視してないんではないかと勝手に思っています。やっぱりピークはオリンピックに合わせてくるのではないでしょうか。エルベール / マウがベスト4に勝ち上がった場合、恐らく反対側から上がってくるであろうドディグ / ポラセクの方が決勝に上がってくる可能性は高い気がします。

 

総じて私の予想は以下の通りになります。

  • 優勝:マレー / ソアレス
  • 準優勝:ドディグ / ポラセク
  • ベスト4:ラム / ソールズベリー、エルベール / マウ

 

 例年当たったことの無い予想について長々と書いてしまいました。今年は当たりますように。