4月11~13日にかけて行われたビリー・ジーン・キング・カップ ファイナル予選を観に行ってきました。全ての試合について書くのはちょっと大変だったので、ダブルスの試合のみ観戦記を残したいと思います。
2025年4月11日(金) カナダvsルーマニア
R.マリーノ / K.クロス 6-4 6-2 G.クラチュン / M.ガエ
⇧左からクラチュン、ガエ(ルーマニアペア)、マリーノ、クロス(カナダペア)
両ペアには割と実力差があった印象です。カナダペアが第1セットでいきなりツーブレークアップ4-0とリード。その後1回ブレークを返されますが、それ以降は非常に安定した試合運びでした。マリーノが後ろ、クロスが前という布陣だと強かった印象です。
2025年4月12日(土) 日本vsルーマニア
青山修子 / 穂積絵莉 6-4 6-2 I.アマリエイ / M.ガエ
⇧左から青山、穂積、ガエ、アマリエイ
この日もシングルス2試合で団体戦としての勝敗は決定済みの後のダブルスの試合になりました。この時点でルーマニアの予選敗退が決定しており、ファイナル進出は明日の日本vsカナダの勝敗で決まることが確定(得失セット数が関係無くなることが確定)していたので、この試合はツアーと同じノーアドバンテージ方式で行われました。
ルーマニアにとっては完全な消化試合だったので、このカードでは代表初選出となるアマリエイを起用。彼女に少しでも経験を積ませる場にしたかったのだと思います。何も失うことの無い試合ということもあり、ルーマニアペアは割とリラックスして試合に臨んでいた様子でした。ただ、流石に実力で勝る日本ペアがルーマニアペアを圧倒した形にはなりました。第1セットで青山のサーブを一度落としてしまいましたが、それ以外は危なげない勝利だったと思います。
2025年4月13日(日) 日本vsカナダ
青山修子 / 柴原瑛菜 6-3 5-7 6-2 R.マリーノ / K.クロス
⇧左から青山、柴原、マリーノ、クロス
ここまでダブルスは全てチームの勝敗に関わらない試合でしたが、最終日にしてついにチームの勝敗、そしてファイナル進出がかかる試合がダブルスに回ってきました。
日本は試合直前のオーダー変更で青山 / 穂積から青山 / 柴原に変更。試合後の会見での杉山監督の説明だと柴原の状態の良さから起用に踏み切ったようですが、今週開催されているフランスの大会に青山のみエントリー(内島とペア)し、穂積が出ていないことを考えると、もしかしたら穂積側に何かトラブルがあったのかもしれません。
青山 / 柴原が組むのは昨年のパリ五輪以来とのことですが、元々長く組んでいた二人ですし、今更コンビネーションに不安もなく第1セットから非常にスムーズな滑り出しでした。一方でカナダペアは序盤はマリーノが良いけどクロスがいまひとつ。中盤以降はクロスが調子を上げてきたにも関わらず、マリーノのプレーのレベルが下がってしまい、二人の調子の良さが噛み合う時間帯が短かったように思いました。その中でよく第2セットを取ったと思います。
ファイナルセットはオンコートインタビューでの青山の言うところの“ラッキーエース”が炸裂するなど、日本ペアがカナダペアに主導権を渡さずに持ちこたえた感がありました。シングルスで敗れた柴原の嬉しそうな表情が印象的でした。
⇧試合後の記念撮影