B.クレイチコバ / A.シニアコバ vs 青山修子 / 柴原瑛菜
2023年1月29日 全豪オープン 女子ダブルス決勝
B.クレイチコバ / A.シニアコバ 6-4 6-3 青山修子 / 柴原瑛菜
やっぱりチェコペアは強かったです。流石ゴールデンスラムを達成しているペアでした。
青山 / 柴原ペアとの対戦となれば、普通はサーブ力で劣る青山のサービスゲームでどう攻めるかを考えそうなものですが、この試合のチェコペアは柴原のサービスゲーム(=青山 / 柴原の一番得意な形)をどう潰すかということに注力していたように見えました。
徹底した青山の頭上へのロブ攻めに対して日本ペアは最後まで活路が見出せませんでした。柴原がロブを上げさせないように低めの軌道での強打を試みていましたが、これがミスに繋がってしまった場面も多かったように思います。
ロブ以外ではシニアコバのネットプレーが秀逸過ぎました。ポーチに出る、出ないの判断が絶妙で、青山 / 柴原がどこに打ってくるのか知ってるかのような動き方でした。青山のネットプレーのような躍動感はないのですが、ボールが飛んでくるところに“いる”という感じで、実況の鍋島アナの“ボールが吸い込まれる”という表現がまさにその通りだった思います。
そのシニアコバが第2セットで少し崩れそうになったときに、その流れを食い止めたクレイチコバのマネージメント力も流石でした。表彰式でのスピーチが本当に各方面への配慮が行き届いた「巧い」スピーチでしたが、非常に色々な情報が視野に入ってかつ素早く処理できる頭の良い人なのだと思います。
この試合で青山のプレーを久しぶりに観たのですが、リターン技術の高さに驚きました。↓のインタビューによると本人的にはこの試合ではイマイチだったようですが…。
今後しばらく組むようなので、今後の活躍を楽しみにしたいと思います。全仏はちょっと厳しい気もしますが、ウインブルドンは二人とって相性が良いので、そこでの活躍に期待したいと思います。