2025年1月21日 全豪オープン 男子ダブルス準々決勝
A.ヨーランソン / S.ヴェルビーク 6-4 4-6 6-3 M.アレバロ / M.パビッチ
スウェーデンのヨーランソンはかつて日本のマクラクラン勉と組んでいた選手です。マクラクランと組んでいたときからリターンのいい選手だと思っていましたが、この試合でも彼のリターンの良さは光りました。特にパビッチのサーブにはリターンが良くあっており、ファーストサーブのリターンでもベースラインの内側に踏み込んで打つ場面がありました。
ヨーランソンとヴェルビークのペアは、ヨーランソンがデュースサイド、左利きのヴェルビークがアドサイドでリターンをします。この試合も第2セットまではその形でしたが、第3セットではそれを逆にしました。これが功を奏したのか、第3セット第2ゲームのパビッチのサーブをブレークすることに成功。そのワンブレークを守り切る形での勝利となりました。試合後のオンコートインタビューによると、この作戦はヴェルビークの提案だったらしく、やはりリターンがあっているヨーランソンを勝負所で回ってくるアドサイドにすることが狙いだったようです。
ヨーランソン / ヴェルビークにとってはチームとしても個人としてもキャリア初のグランドスラムベスト4です(ヴェルビークに至っては全豪の出場自体が初めて)。これまでチャレンジャーとATP250が主戦場だった二人にとって大躍進と言える結果です。準決勝では昨年準優勝のボレッリ / ババッソーリと対戦になります。
敗れたアレバロ / パビッチはちょっとパビッチに元気が無かった印象でした。落とした2回のサービスゲームはいずれもパビッチのサーブでしたし、その両方で完全にセカンドサーブを当て損ねてダブルフォルトするミスがありました。試合途中で陣営の方に向かって声を荒げる様子もあったりして、いまひとつギアが上がらない感じでした。パートナーのアレバロが自分がウィナーを獲ったときでも「バモ!マテ!」と声を出していて、かなり頑張って引っ張っていましたが、ヨーランソン / ヴェルビークの勢いを止めるには至りませんでした。