ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

2022年 USオープン 展望

今年は例年になくエントリーリストが出るのが遅かったです。通常開幕2週前に出るのですが、今年は日本時間で8月26日土曜日だったのでかなり遅いですね。ほとんどドローが出るのと変わらないタイミングでした。

 

 

優勝候補筆頭は第1シードにしてディフェンディングチャンピオンラム / ソールズベリーです。前哨戦はモントリオールでは初戦で敗れましたが、シンシナティではきっちり優勝し、コンディションもしっかり整っていると思われます。ドロー的にも恵まれている印象で、準決勝まではこのペアの脅威となりそうな相手はいないように思います。

 

その準決勝でラム / ソールズベリーに対抗しうる存在として私が注目するのが全仏、全英と推してきたグラスプール / ヘリオバーラです。今季はラム / ソールズベリーに対し2戦2勝と相性が良いのです。このペアは今大会は第11シードがついていますが、ドローはかなり厳しく、順当に行けば2回戦ではクラーセン / メロ、3回戦で8シードのコキナキス / キリオス、準々決勝で第4シードのプッツ / ビーナスと、準決勝に至るまでのハードルはかなり高いのです。しかし、それでも私はこのペアの今の勢いと安定感なら上がってきそうな気がしています。

 

マクラクラン勉もトップハーフです。このところずっとスウェーデンのヨーランソンとペアを組んでいましたが、今回はクロアチアのスクゴールとのペア。なぜヨーランソンと組まなかったというと、下の内田暁さんの記事によればヨーランソンと組むとランキングが足りずに本戦ストレートインが出来なかったからということのようです。

thedigestweb.com

相方のヨーランソンは日本の西岡良仁とのペア。十中八九マクラクランが仲介したのだと思いますが、なんと1回戦でマクラクラン / スクゴール vs ヨーランソン / 西岡の対戦カードになってしまいました。64組も出場しているドローでなぜ…という感じですが当たってしまうものはしょうがないので4人とも頑張って欲しいと思います。ちなみに勝ったペアは2回戦でコキナキス / キリオスとの対戦の可能性が濃厚です。

news.tennis365.net

 

ボトムハーフは上半分はなんだかんだで第6シードのメクティッチ / パビッチが上がってきそうな気がします。シード順で言えば彼らより上の第3シードのアレバロ / ロジェがいますが、全仏以降いまひとつなので安定感で勝るクロアチアペアの方が有望だと思います。ただ、パビッチがウインブルドンで負傷した右手首の具合が気になるところです。ウインブルドン以降で出場したのは2大会のみでその2大会もそれぞれ2回戦で負けていますから、コンディションに少し不安が残ります。

 

ボトムハーフ下半分は前哨戦のモントリオールを制した第2シードのクールホフ / スクプスキウインブルドンのチャンピオンのエブデン / パーセルの一騎打ちと思われます。エブデン / パーセルは今年のウインブルドンではポイントが付かない関係で今大会はノーシードですが、間違いなく最強のノーシードでしょう。両ペアは順当に勝ち上がれば3回戦で激突します。今年既に3度対戦がありエブデン / パーセルからみて2勝1敗。エブデン / パーセルが勝ったのはいずれもグランドスラム(全豪と全英)での対戦です。エブデン / パーセルは前哨戦の結果が芳しくないのが気になるところですが、全英を制したことで気持ち的にもこれまでと違う形でグランドスラム入りしてくるでしょうし、今大会でも何かやってくれそうな気がしています。

 

総じて私の予想は次の通りです。

・優勝:グラスプール / ヘリオバーラ

・準優勝:エブデン / パーセル

・ベスト4:ラム / ソールズベリー、メクティッチ / パビッチ