ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

不可解なブラジルのダブルスのオーダー

少し前の話になりますが、3月4日、5日にかけて行われたデビスカップの話をしたいと思います。日本はスウェーデンと対戦していましたが、それと同時に各国で試合が行われていました。

 

その中で気になったのがブラジル vs ドイツの対戦です。結果から言えばドイツが3-1でブラジルを下して勝利したのですが、私が引っ掛かったのはブラジルのダブルスのオーダーでした。

www.daviscup.com

 

ブラジルはここ数年ほとんどダブルスはメロ / ソアレスのペアを起用してきました。実績の面でも共にグランドスラムでの優勝経験のあるこの二人はブラジルテニス界の中でも突出した実績を誇ります。今回も事前のメンバー登録にはこの二人の名前があり、当然このペアでダブルスに出てくるものと思っていました。

 

ところがいざ蓋を開けてみるとダブルスのオーダーはメルジェニ / ソアレスのペアでした。最初メロが起用されなかったのは、故障かなにかがあったからなのではないかと思っていたのですが、どうやらそういわけではないようです。

tenisbrasil.uol.com.br

↑こちらの記事によるとメロを起用しなかったのは監督の判断とのことで、メロの故障ではないようなのです。監督の説明によるとその理由は「気象条件」らしいのです。つまり今回の気象条件であればメロではなくメルジェニを起用した方が良いという判断だったとのことなのです。具体的にどういうことなのかはこれ以上は書かれていませんでした。

 

これは不可解なことが多い判断です。というのも今回はブラジルがホームの対戦でした。もし本当に気象条件が理由ならばメロは母国でのプレーに向いていないと言われたも同然になります。そもそもテニス選手は世界中を回っていろいろな環境下でプレーすることに慣れています。どんな気象条件であったって世界ランキング92位のメルジェニより世界ランク41位のメロの方が良いプレーをする可能性の方が高いでしょう。

 

あまり考えたくはないのですが、メロとソアレスの間に何か確執があったのではないかということを疑ってしまいます。2010、2011年とこの二人は組んでツアーを周っていましたが、それ以降はデ杯やオリンピックといった国の代表としてプレーする大会=同国人同士でしか組めない大会以外は積極的には組んでいません。つまり元々そんなに仲は良くないのではないでしょうか。私の杞憂に過ぎないと良いのですが…。