デビスカップの代表発表。各国のダブルス出場選手は? ~その1~
3月4、5にかけて各国で行われるデビスカップの予選ラウンドの組み合わせ、および出場メンバーが決まりました。ここでは各国のダブルスに出場すると思われる選手について書きたいと思います。
フランス vs エクアドル
フランスは間違いなくエルベール / マウの黄金ペアです。これ以外にありません。
対するエクアドルはこのところのデ杯ではエスコバル / ヒダルゴというともに左利きの選手のペアを起用しているので、今回もこの二人だと思います。ちなみにエスコバル / ヒダルゴのペアは一昨年の対日本戦で内山 / マクラクラン組に勝利しています。
スペイン vs ルーマニア
スペインのダブルスの要は今週のランキングで7位のグラノイェルスです。彼の起用は確実です。問題は彼が誰と組むのかということですが、単純な実績で言えばカレーニョ=ブスタと組むと思うのですが、ルーマニアとのシングルスの戦力差を考えるとスペインとしてはより確実に獲れるシングルスに注力すると思われるので、シングルスでもエース格であるカレーニョ=ブスタをダブルス起用することは無さそうな気がします。恐らくスペインはダビドビッチ=フォキナ / グラノイェルスのペアと思われます。
対するルーマニアは昨シーズンをもって引退したはずのダブルスの名手、テカウがエントリーしています。正直シングルスはかなり差があるので、ルーマニアとしてはダブルスを獲ることはマストです。引退したテカウを復帰させてでも獲りたいということなのだと思います。ルーマニアはコピル / テカウのペアで来るでしょう。
フィンランド vs ベルギー
フィンランドはこれまではヘリオバーラ / コンティネンのペアを起用することが多かったですが、今回はコンティネンは不在。恐らくエースのルースブオーリをダブルスにも起用し、ヘリオバーラ / ルースブオーリのペアでいくでしょう。シングルスにゴフィンを有するベルギーと戦う以上、フィンランドとしてはダブルスは何としても獲りたいところです。
対するベルギーは安定のジレ / ブリーゲンのペアでしょう。
アメリカ vs コロンビア
両チームとも単複の役割がはっきりしたメンバー編成です。アメリカはラム / ソック、コロンビアはカバル / ファラで決まりでしょう。全員USオープンのタイトルを持っているという超実力者達の対決です。
オランダ vs カナダ
現役時代、ダブルスの名手として知られたハーフュース監督率いるオランダはダブルスのメンバーも豪華、クールホフ、ミドルコープ、ハーセと3人もいます。この内、一番ランキングの高いクールホフの起用は間違いないと思うのですが、ミドルコープとハーセとどちらと組むのかは悩ましいところ。たぶんクールホフ / ミドルコープでいきそうな気がします。
一方でシャポバロフもオジェ=アリアシムもいないカナダは、オランダとは逆の意味で悩ましい状態。エントリーした選手の中で一番ダブルスランキングの高いポランスキーでさえ100番以下なのでなかなか厳しいです。去年はポランスキー / シュナーだったので恐らく今回もこのペアでしょう。
ブラジル / ドイツ
アメリカ vs コロンビアと同じく単複の役割分担がはっきりしているチーム同士の対決です。ブラジルはメロ / ソアレス、ドイツはクラウィーツ / プッツのカードとなるでしょう。ちなみにクラウィーツ / プッツは去年のデビスカップでは1試合も負けなかったデビスカップに強いペアです。