ダブルスファンの雑記

プロテニスの主にダブルスについて書くブログです

A.バーティ― vs S.ソリベス=トルモ

東京2020 オリンピック 女子シングルス1回戦

ソリベス=トルモ 6-4 6-3 バーティ

 

間違いなく今大会の男女併せたシングルス1回戦最大の波乱だと思います。私はこの試合を第2セットからしか観られていないのですが、少なくとも第2セットについてはバーティがほとんどリズムをつかめないまま終わってしまった印象でした。(ITFのこの試合の記事はこちら

news.tennis365.net

www.wtatennis.com

番狂わせを演じたソリベス=トルモは2017年頃からトップ100に入ってきた選手で、年々着々とランキングを上げてきている昇り調子の選手です。今年の3月にはツアー初タイトルを獲得しています。バーティ―とは今回が初対戦ですが、年齢はバーティ―25歳、ソリベス=トルモ24歳と近いので、もしかしたらジュニアのときには対戦があったのかもしれません。

 

個々のショットの技術が物凄くレベルの高い選手だとは思いません。サーブに関しては体を開くのが少し早い気がしますし、ストロークのフォームにも全体的に硬さがある気がします。ただ、スペインの選手らしくディフェンスが巧いと感じました。本当に相手に追い込まれてしまう一本前のところで滞空時間のあるループボールやスライスを使って、自分の時間を捻出するのが上手でした。バーティ―に決定打となるショットを打たせず、むしろ攻め急がせてミスを誘っているような印象でした。マッチポイントも焦ってネットに出てきたバーティ―の足元にボールを沈めるというカウンターパンチャーのお手本のようなプレーでした。

 

Eテレで解説をされていた森上亜希子さんは今大会の高く弾むサーフェースが彼女のループボールとマッチしていると話されており、そうした相性の良さもあったのかもしれません。いずれにしても個性的でおもしろいテニスをする選手だと思います。2回戦ではフランスのフェロとの対戦になります。