J.ペグラ vs S.ストーサー
2021年全豪オープン 女子シングルス2回戦
本当に久しぶりにストーサーのシングルスの試合を観ました。もしかしたら全米決勝のセリーナ・ウィリアムズとの試合以来かもしれません。もう36歳なんですね。そして同性のパートナーとの間に子供がいることも初めて知りました。
昔と比べるとストーサーはバックのスライスを使うことが多くなった気がします。これは年齢的なこともあるのだろうと思いますが、元々ストーサーのテニスの中では両手打ちバックハンドはあまり機能するショットではなかったので、戦術的にもスライスを多用した方が効果が高いという判断なのではないかと思います。
ただ、総じてこの試合は時代の流れの速さを痛感させるものでした。ストーサーのキックサーブと言えば女子選手離れしたキック力のサーブでしたが、ストーサーより10歳若いペグラは苦も無くそれを叩き返してきました。
贔屓目かもしれませんが、プレーとして多彩で面白いのはストーサーの方だったと思います。ただ、ストーサー前後左右に揺さぶりをかけてもペグラはきっちりと対応して決定的なチャンスボールをストーサーになかなか与えなかった印象です。逆にペグラはニュートラルなラリーから隙をついたような強打であっと言う間にチャンスを作ってしまう展開が目立ちました。
第2セットではストローク戦ではチャンスが無いとみたストーサーがやや強引にネットに詰めていくプレーを見せましたが、それもペグラのパスに阻まれ万事休すといった感じでした。
勝ったペグラは1回戦アザレンカ、2回戦ストーサーと大御所に立て続けに勝利し、自身キャリアタイ記録となるグランドスラム3回戦進出です。地味なテニスですが非常に手堅い感じのテニスでした。3回戦ではムラデノビッチと対戦になります。
負けてしまったストーサーですが、昨年出た下の記事によるとまだ引退は考えていないようですね。少なくとも今年一杯はプレーをする意向のようです。生まれてきた娘のためにも、もう一花咲かせて欲しいですね。
ところでストーサー陣営にいた女性が何故かカタカナで「ラケット」と書かれたTシャツを着ていたのですが…あれはいったい何だったでしょうか(笑)