楽天ジャパンオープン2019 観戦記②
2019.9.28 予選シングルス1回戦
メインドローの選手の欠場が相次いだことでエントリー時はalternateだったグラノイェルスが予選に出場してきました。相手のジャリーはチリの若手の選手です。
第1セットはグラノイェルスのリターンがとにかく当たっていました。ファーストサーブのリターンでもほとんどベースライン上ぐらいでリターンしていたと思います。開始4ゲーム連取し2ブレークアップとした時点でこのセットは勝負あったという感じでした。対するジャリーは武器であるフォアハンドのエラーが多く、ストローク戦でほとんど主導権が取れない状態でした。
しかし、第2セットになるとそれまでエラーになっていたジャリーのフォアハンドが深くコートに突き刺さるようになり、グラノイェルスが優位が崩れてきます。また、サーブも少しボディサーブを増やしてグラノイェルスにリターンで的を絞らせないようにしていた気がします。第3ゲームでジャリーがこの試合で初めてグラノイェルスサーブをブレークに成功。そこからは益々フォアハンドの威力と精度が上がった印象でした。結果的にはこのブレークの後4ゲーム連取でジャリーがこのセットを奪います。
第3セットの鍵は第1ゲームだったと思います。ジャリーのサービスゲームでジャリーがどんどん攻撃するのですが、グラノイェルスがとにかくよく凌ぎました。結局ジャリーはミスを引きだれてしまいこのゲームを落とすと、第2セットから少しプレーのレベルが落ちてきてしまった印象です。
試合が終わった後、勝ったグラノイェルスは特に喜ぶでもお客さんの声援に応えるでもなく淡々と片づけをして淡々と帰ってしまいました。もうちょっとファンサービスして欲しかったなと思ったり…。次は本戦入りをかけて内山靖崇と対戦になります。
負けてしまったジャリーですが劣性の場面でもガッツポーズを作るなどひたむきな様子が好印象でした。また来年是非来て欲しいと思います。