R.フェデラー vs R.ナダル
2019年 ウインブルドン男子シングルス準決勝
R.フェデラー 7-6 1-6 6-3 6-4 R.ナダル
全仏に続きこのカードを見ることができて嬉しい限りです。(全仏での試合の模様は↓)
第1セットのフェデラーのサービスゲームは盤石だったと思います。ただ、それでもタイブレークまでもつれる薄氷のセットになってしまいました。結果的にこのセットを取ったフェデラーでしたが、非常にプレッシャーがかかっていたと思います。
第2セットに入り、フェデラーのサーブにナダルのリターンのタイミングがあってくると、あっという間にツーブレークダウンでこのセットを失ってしまいます。このセットを観たときは正直この試合はフェデラーにとって厳しいのではないかと思いました。
転機が訪れたのは第3セットの序盤、フェデラーがロングラリーでブレークポイントをしのいだ場面だった気がします。それまでひたすら“早く早く”攻めていたフェデラーがこのポイントを機にロングラリーでもポイントが取れる自信を深めた気がします。フェデラーは第3セットではネットに詰められるボールが来ても一本待つなど、攻め急がずに精度の高い攻撃が出来るようになったと思います。
こうなってからはフェデラーにもう隙が無かったと思います。クレーコートの試合と違い、フェデラーのバックにナダルのスピンが来てもフェデラーの攻め手が止まらなかったのも大きかったと思います。
フェデラーとナダルが半面クレー、半面芝のコートで行った有名なエキシビジョンがありましたが、あれはもう12年前の出来事なんですね。今だにそれぞれのサーフェースの第一任者であり、それぞれの土俵を譲らないところにしびれます。
そして今年こそ初の全米での対戦が観られれば、ファンとしては嬉しいのですが…。